茉子に会いたい。丈瑠は自室から庭を眺めた。あの頃は一緒にいるのが当たり前だった。だが、戦いが終わってみんなそれぞれの場所に帰った。召集される前の暮らしに戻るなら茉子の実家と志葉家はそんなに離れていない。いつでも会おうと思えば会える距離にあった。だけど茉子が今現在いるのはハワイ。距離のあった親子関係を修復するために両親の住むハワイに行ってしまった。
「外道衆が現れたらいつでも飛んでくるし」そう言い残した茉子を呼び寄せるような外道衆は幸いなことに現れていない。だが…
「殿ー! おいでですかー?」
志葉家の玄関先から流ノ介の声が響く。流ノ介や千明は自宅が近いせいもあって時々遊びにやってきた。今日も二人で訪ねてきたので、奥座敷に通した。千明は浪人生でありながら、ことはの住む京都まで遊びに行くこともあるという。
「丈瑠だって会いに行けばいいだろ?」
「だが、ナナシが…」
「殿、それは私たちだけでもなんとかなります。それに言いにくいことですが…」
「何だ?」
「源太が先日、ハワイに行ったそうです」
「何?!」
「源太はパリだけでは飽き足らず世界中を旅しているようです」
「聞いてないぞ、源太からも茉子からも」
「へー、ねえさんとも連絡取り合ってんだ?」
「…」
「だったら、丈瑠もハワイに行って来れば? ねえさん、楽しくてずっとあっちに住むかもしれねぇじゃん」
丈瑠は、すぐさまショドウフォンを手にして、源太に電話をした。
「源太、俺だ」
『あー? 丈ちゃんか、どうした?』
「今どこにいる?」
『あー、ちょっと待ってな。ちょっと出て、茉子ちゃん』
『丈瑠? 元気?』聞き慣れた女性の声がした。
「…茉子か?」
『源太が遊びに来てくれて…』
ぷつり、と丈瑠がショドウフォンを閉じた。ハワイは今、夜中じゃなかったか。
「ハワイに行ってくる」
「は? 今?」
「ナナシのことは頼んだ」
茉子に会いたい。ただそれだけ。彦馬が二人の黒子を指名し、丈瑠の後に続いた。
最初に駄文サイトを作ったのは、倉庫代わりに置いてて、更新することもないだろうと思ったからで、だから今も更新する必要なんて全然ないんだけど、臨ちゃんが出演するドラマや映画を観ていると、何となく茉子を連想させる役も多くて、そこから発想することがあります。
「わたしのハワイの歩きかた」でハワイにいる茉子もこんな風に少し日焼けしてるのかなぁとか思ったりしたんです。今度の役もまたサバサバ系肉食女子、夢はお嫁さんということで、肉食という以外は割と茉子っぽい感じなのかな、と。
とはいえ、最後までまとめられなくて中途半端にここに吐き出してみました。そんなのばっかりだね。自分の中ではやっぱり本編中くらいの時系列でイチャイチャしてるくらいでいいというかその後のことは人のを読む分にはいいんだけど、自分では書かなくていいかなぁと思ってます。二人が結婚とかしちゃうのは、やっぱりシンケンジャーの世界観じゃない(というのが私の中のシンケンジャー観)。それ言うとそもそも赤桃が両想いというのがシンケンジャーの世界観じゃないってことになるけど…あー今年もめんどくささ全開です!
駄文にたくさんの拍手をありがとうございます。