志葉兄弟が住むマンションの隣の部屋に美人姉妹が引っ越してくる。姉は美人系、保育士。妹はかわいい系、女子高生。父は貿易会社社長、母は専業主婦。両親は海外赴任中(イギリス)。体の弱い妹は転地療養でずっと離れて暮らしてきたため、姉は標準語だが、妹は京都弁をしゃべる。
志葉家もまた兄弟だけで暮らしていた。長男風来坊、次男、三男大学生、四男浪人生。父親は大会社の社長。母は早くに亡くなる(もしくは全員腹違いの兄弟?)。兄弟仲は良く、いろいろと横暴な父に反抗して次男の大学進学を機に兄弟で引っ越してきた。
いち早く仲良くなる末っ子同士。旅をしていたがふらりと突然帰ってくる長男。
「こんばんは」
「…こんばんは」
エレベーターで一緒になる。途切れがちな会話。姉と三男は大学も学年も一緒。
両家の父親に仕組まれた罠。志葉家の父は白石家の娘とつながれば将来自分の仕事に役に立つと思っている。白石家の父もまたその関係を望んでいる。そんなのに利用されるのはごめんだと思っていたが、丈瑠と茉子はいつしかお互いひかれあう。父の企みを知ったのは長男、源太。だが、源太もまた茉子に惹かれ始める。生真面目な次男・流ノ介も胸に思いを秘め、チャライ四男・千明は、ことはとの仲を深める。
父は三男である丈瑠に社長の座を譲ろうとしている。丈瑠もまたそれを受け入れようとしている。
茉子も父親の思惑に気付く。どうしたらいいのか分からない。
自分の気持ちに気付かなければよかった。会わなければよかった。そればっかり。
「丈瑠さん、ごきげんよう」
「名前、さん付けとか気持ち悪いから呼び捨てでいい。俺も茉子と呼ばせてもらう」
「丈瑠…」
大学ではお互いにちょっとした有名人。
「志葉くんと知り合いなの?」
「知り合いというか…まぁ最近ご近所さんになって」
「えぇー? いいなぁ! 二人、お似合いだよ」
「お似合いって私たちは別になんでも」
「茉子」
「ちょっ…何」
「見かけたから声をかけただけだ」
「…そう」
大学で見かけると声をかけられるようになった。
「隣、いいかな」
「どうぞ…丈瑠?」
「仲、いいんですね」
「別にそういうんじゃないよね?」
丈瑠の肩に頭をもたれかけて眠る茉子。
こんな無防備に…分かってんのかよ?
…と意味不明な文章が続いてしまいました。シンケンジャーのキャラを使って、男女それぞれを兄弟、姉妹にして、お話を作ってみようと思ったのですが、シンケンジャーの世界と離れすぎるのもなんだかなぁと思いまして(^^; 今まで書いてるものだって十分離れてますけどね。
書くとなるとすごく長くなりそうな気もするし…でも何となく吐き出してみたくなった! 臨ちゃんが醍醐さんを演じてからもう茉子の学生時代はきっとお嬢様学校に通って「ごきげんよう」とか言ってたに違いない、とか思うようになりました(元々お嬢様学校に通っていたというイメージはあったけど醍醐さんで具現化されたのかも)。
違う世界観の話を書こうとするとその世界の説明がどうしても長くなってしまうから、設定自体考えるのは楽しいにしても正直自分で読むのもかったるい。だって二人が仲良くしてればそれで満足なんですもの。だからこそシンケンジャーの世界を使えばいろいろ省略しつつ書けるし、そもそもあの世界に住んでる二人を好きになったんだしね。お目汚し失礼しました。