唐突に…アメリカ版シンケンジャーのパワーレンジャースーパーサムライは、割とシンケンのエピソードをそのまま使った話も多いのですが、アメリカ風にアレンジを加えた部分もありました。
このエピソードの元の話は「黒子力」。ただこのエピソードの時点でもうアントニオ(ゴールド)はいたし、何より黒子さんそのものがいないのでどんな話になるかと思ったら、ゴールドはシンケンでいうスシチェンジャーを落としていて、連絡に気付かず、5人で戦う話になってました。
攻撃も5人で順番に攻撃して、さらに三十幕でやっていたことはのモヂカラで「穴」を開け、流さんがそこに入り、スーパー化して戦って、一ノ目を倒すという、パワレンで使わなかったエピソードの攻撃シーンを使って無理矢理話を作った感じもあります。
しかしこのエピソードで注目すべきは冒頭。
なぜ二人で買い物に出てるかという細かい説明はなし。あとの3人は庭で稽古中。
店から買い物袋を持って出てきたミア(ピンクレンジャー)に
ジェイデン「ねぇ、持ってやろうか」
ミア「ありがとう」
買い物袋の中身を見て顔をしかめるジェイデン
ジェイデン「カキにチョコレートソースに芽キャベツって…これ全部使うわけ?」
ミア「もちろん」
ジェイデン「何だか面白そうだ」
ミア「正しい順番で混ぜるのがコツなんだからね」
ジェイデン「(小声で)救急車呼ばずに済むかな」
ミア「何?」
ジェイデン「いや、あぁ別に」
料理ネタに絡めつつ、後の攻撃の「正しい順番」について伏線を張ってるシーンでもあるわけだけど、二人で買い物ってのがいいねー、と。
玄関でスニーカーをはいていると、丈瑠に声をかけられた。
「茉子、どこに行くんだ?」
「ちょっと買い物」
「俺も行くからちょっと待ってろ」
「え? なんで丈瑠が?」
二人は連れ立って歩く。丈瑠は茉子のペースに合わせ、ゆっくり歩いてくれている。
「どうして?」
「何が?」
話にならない。
買い物を終え、店を出ると、茉子が持っていたスーパーの袋を丈瑠がひったくるように奪って歩き出した。
「ちょっと丈瑠、そんなことしなくていいって」
「…」
なーんて、丈瑠は「持ってやろうか」なんて言わなさそうだなーとふと思ったという…。だから何だという話なんだけど!