見ていた夏ドラマが「花子とアン」以外終わってしまったので、その感想。
ペテロの葬列(TBS系)
いやー、杉村さーん(涙)。前作は原作を読み、今回は原作未読。ただ結末は目に入ってしまったので、なんとなくのどうなるかはわかりながら見てましたが、前作は、それでも家族で頑張って行こう的な終わりだったのに、今回は切ない終わり。あの別れはどっちも一方的に悪いということもないし、二人とも解放されたからむしろよかったのかな、と。でも原作より間野さんの存在感がずいぶんあったらしいので、原作を読んでいたらまた感想が違ったかも。文庫本が出たら読んでみよう。←文庫本が出るまでは意地でも買わない派。
しかし小泉さんハマり役だなー。小泉さんだけじゃなく出てる人みんないいなー…いや、今作から出ている秘書の高野さん? あの役って原作にもいたのかああいう役なのか分からないけど妙に浮いてて、この人のシーンだけはどうしても受け入れられないものがあった。このドラマに笑いがだめってことはなくて、テッシーのシーンとか面白かったし、最終回でも杉村さんとテッシーのやり取りは笑えた。でもこの人だけはどうも変なの。急に違うドラマみたいになるんだもん。
ベテランの人も若い人もみんなバランスがよくて、特にバスジャック犯の長塚さんの存在感がすごかった。お年は召してもドラマ内での爺さん呼ばわりに違和感を覚えるほど、爺さんと呼ばれるような感じには見えなかった。あと前も書いたけど、室井さんはやっぱ編集長みたいなバリキャリ役が似合う! あと、宮部さんの指名なのか偶然なのかNHKの宮部原作の時代劇に出てた人が何人かいたね。あの井手氏もそうだし。それにしても井出氏は、すごいね。すごい憎たらしい役なのに、森元常務のことはホントに慕ってたのね。ラストカットで「To Be Continued」と出ていたので、これからも続くのかなぁ。不思議と杉村と菜穂子、杉村と真野、どっちも似合う。あ、菜穂子と橋本もいいのよ。去年の「名もなき毒」もそうだけど、今期もこれが一番。
ST赤と白の捜査ファイル(日本テレビ系)
小説が原作なんだっけ? ある分野における天才集団みたいな荒唐無稽っぷりが面白い。土9っぽいと思ったけど、そっちもそっちで謎解きミステリーやってる。事件そのものよりあの関係性が面白くて見てたようなところがあります。
しかし、最終回を見て…何週か前から映画化しますというお知らせはやってたけど、あからさまに映画につなげるようなラストはやめてくれ! そういう終わり大嫌い。ドラマはドラマでちゃんと終わって!
昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜(フジテレビ系)
いつもは見ない恋愛ドロドロ系。上戸さんと斎藤さんがお似合いなんだよな、また。以前別のドラマで共演してたのも見ていたせいかどうしてもこっちのカップルを応援したくなる。「ペテロの葬列」だと元々の夫婦もお似合いなんだけど、それぞれの不倫相手(真野さんはそこまでの存在じゃないけど)とまたしっくりきてるから、迷うけど(お前が? 何を?)こっちはもう、そっちとくっついちゃえよ!と思えてしまうのは、どうなんだ?
しかしあれだね、不倫する人はするし、結婚する人は何度でもするし、相手のいない人はずーっといない、修羅場が繰り広げられる一方では何にも起こらない毎日を過ごしてる人がいる…って何だ。いや別次元の世界過ぎて面白かったです。見る前から言うのもなんだけど、「きょうは会社休みます。」の方が見てて辛いかもな(イヤイヤ、そう思うなら見るなよ)。
さわちゃんはなんだかんだ言ってもまた声をかけてくれる男性が現れるだろうねぇ。ああいう人は男の人がほっとかないよ。
家族狩り(TBS系)
「昼顔」は9月いっぱいやってて、こっちは9月入ってすぐ終わったからもう遠い昔のようだけど、いやー、これ最後の最後がよかった。まだ生きてんだ、梶原編集長(違)。ああいう解決法は現実では無茶すぎるかもしれないけど、あそこまで崩壊した家族ってどうしたらいいんだろう? 他人が容易に入り込めるところじゃないから余計難しいし。
そういえば、このドラマの脚本の大石さん、苦手だと思っててこの人の脚本だと知ると避けてたんだけど、このドラマはあまり前知識を入れないで見てたのでしばらく気付かなかった。原作付きのせいか?そんな避けるほどの人じゃなかったんだなと。
劇中の設定じゃあんまり年齢差ないんだろうけど、氷崎さんと巣藤くんはなんかなぁ、カップルっぽくはないような(^^;
臨ちゃんが10代の頃に芳沢さんみたいな精神が壊れたような役って見てみたかったなぁ、あの年代独特の儚さみたいな。今の臨ちゃんでもぶっ飛んだ役は見たいけど。
おやじの背中(TBS系)
木皿さんと三谷さんの脚本の話だけが目的だったけど、忘れてしまうので毎週録画して結構見ました。しかしまぁ当たり外れが大きすぎた。個人的に距離の近い父娘モノがすごく苦手だと再認識させられました(理由は不明だけど、とにかくそういうの見るのが気持ち悪い)。割と好きだったのは、
9話 脚本:井上由美子 「父さん、母になる !?」(内野聖陽/神木隆之介)
後半に集中してるなぁ。前半のは脚本家の名前だけで即消しだったのもあるので(^^;「ドブコ」だって父娘モノなんだけど、普通の親子に見えたから気にならなかったけど、1,2話はあまりにも特殊だった(母親不在というのが大きいのかなぁ)、8,9話みたいな感じが「おやじの背中」って感じがする。10話は、オチに驚き、感動。普通にべたな親子ものがいいよ。オムニバスは結構好き。次のクドカンドラマはもちろん見る。
ドラマが面白くなってきたというより、質そのものはそんなに変わってないんだろうと思う。ただ、私が最近楽しめる気分になってきたというだけ。簡単に昔の方が面白かったとは言いたくない。昔から面白いのは面白いし、つまらないのはつまらないよ。
次クールの初回だけでもチェックしたいリスト
月20 SAKURA〜事件を聞く女〜(TBS系)
月21 信長協奏曲(フジテレビ系)
火22 素敵な選TAXI(フジテレビ系)
水22 きょうは会社休みます。(日本テレビ系)
木22 ディア・シスター(フジテレビ系)
金22 Nのために(TBS系)
日21 ごめんね青春!(TBS系)
▲これを全部最終回まで見続けるということはまずないでしょうけどね。クドカンだから見るーって思ってたけど、あらすじ見たら、うーん…見てみないことにはわからないけどあんまりあらすじにはひかれなかった。あ、あと朝ドラも見る。「ゲゲゲの女房」「カーネーション」「あまちゃん」とわたしの中で2作おきに面白い作品に出会う法則があるので、その法則だと次の「マッサン」がまさにそう。予告も面白そうだったし。
このラインナップに臨ちゃんがいないのが残念すぎる…。夏ドラにいてもおかしくないくらいなのにね。こんなこと言うのもなんだけど、今こそ露出のチャンスじゃないの?みたいな。ドラマがないなら映画の撮影をしてる、と思いたい。10月から始まるCMとかもないとホントに見る機会ないよ(-_-;)