PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

【第26週】「曲り角の先に」

ついに最終週となりました。出演は月、土曜日。

月曜日。おとうが亡くなり、喪服の(旧姓)醍醐さん。そのあとのあさイチで花子と醍醐さん(もう安東亜矢子だけど)で義理の姉妹としてどうのこうのとか言ってたけど、亜矢子様の出番はもう最終回までないのよ。花子は東京に帰っちゃうし、亜矢子さんはなんだかんだうまくやっていきそう…農作業とか農村の暮らしとか辛いとは思うけどね(^^; それにしても初期の頃から花子だけでも「亜矢子さん」と呼んでいればまた全然違ったのにねぇ。そしてこの終盤にかよのことをぶっこむ脚本! 「カーネーション」でも戦災孤児の話が出てきたけどあのエピソード好きだったなぁ。土曜日だけの単独エピソードだったけど今でも心に残ってます。

火曜日。かよが戦災孤児を引き取るにあたり、「ずっと自分のために生きてきた」という言葉にすごい違和感。かよが自分で言ってた言葉だけど、所詮結婚してない子供も産んでない女の人って世間的にはそうなのかなぁって。かよなんて自力でお店を建てたり、すごく苦労したし、自立した女性なのになんかねぇ。社会には貢献してるじゃない、みたいな。引っかかるところじゃないのかもしれないけど気になった。本編と関係ないよ。花子が蓮子に謝るのもなんだかなー。

番組終了後、「マッサン」の紹介番組。あ、ちょっと面白そう。キャストが豪華。朝ドラって、恋愛でウダウダしないでヒロインがさっさと結婚する話の方が好き。そのあとは仕事なり、家庭生活なりがじっくり描けるだもん。んー、でも嫁姑バトルには全く興味がありません。そういう争い見たくないです。でも見てると「ゲゲゲの女房」方式というか旦那さんが裏主役みたいな感じだね?

水曜日。最終週になってまたしても増えるアンネタ。でも蓮子さんのラジオの演説よかったよ。最後の撮影がラジオ局の廊下と言ってたからここだったのかな? そしてまた一気に飛んだなー。昭和27年。

柳澤さんが加わっての朝ドラ受けはやっぱり深い。面白い。「ゲゲゲの女房」の時はいて(あの頃は毎日必ず感想を言うという感じではなかった)、見ない朝ドラが続いているうちに「カーネーション」や「あまちゃん」のころにはいなくなってて、でも3人体制いいよね。ミーハーになり過ぎないというか。結構楽しみにしてます。

木曜日。茂木先生の演技にハラハラし、美里の逆ギレに、はぁ?

イノッチが「インパクトあった」などとオブラートに包んでいた茂木先生の演技を柳澤さんが「棒読み調…」と言ってくれてスッキリした。美里の逆ギレにスッキリした花子と同じだね。イヤもう、最後の最後に…(^^;

金曜日。タイトルが「赤毛のアン」に決まる。もう聞きなれた名前だからだけど、「窓辺に倚る少女」よりは直接的でインパクトあるねぇ。しかし気になるあの演技…。誰か大物俳優で出てくれる人はいなかったんかい!

吉高さんのスタパ見たけど、醍醐さんの存在ってすごくきれいにスルーされるときがあるね。この日はまさにそう。蓮様と腹心の友を強調させるように仲間さんばっかりだったし。制作発表の時の映像も流れたけど、そのときは映画撮影でハワイに行ってていないときだったしなー(偶然だろうけどタイミング悪く(?)映画撮影があるのよねー)。

土曜日。最終回です。それぞれがそれぞれの場所で「赤毛のアン」を読む。武は結婚できたのかな? オープニングテロップで白鳥様は「勅使河原かをる子」になってました。そして、「花子とアン」恒例(?)のパーティー。わーい、醍醐さん、きれいなドレスを着てる。だけどなんだか蓮様と親子のようだわ(^^; でもでも花子のスピーチ!! 花子が「二人の腹心の友」と言ってくれたー! いや、なんか最終回まで見てきてよかった。不覚にも感動してしまった。←どんだけ(旧姓)醍醐さんに感情移入してんだよ。

最後の最後に現在の日本も入り込んでた。ワオ。でもいい最終回だったな。

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▲メモリアルブックじゃ吉太郎さんが手を乗せてるのにー、カットされたー。

公式HPはクランクアップ時の写真。臨ちゃんは、最終回の「赤毛のアン」の朗読シーンで終わりだったみたいですね。うーん、他にも写真がたくさんあるけど、やはり醍醐さんと吉太郎さんお似合い。

しかしまー、とにかく長いよ。朝ドラは好きです。でも基本的には面白いのは見続ける、あとは一日あるいは長くて1クールくらいで見切りをつけるので、見切りをつけた作品については最終回だけ見てやろうということもなく、以降、一切目に触れることなく次の作品になるので、面白いのばかりということになるのです。

あぐり」「天うらら」「すずらん」「ちゅらさん」は見てました。しばらくブランクがあって「ゲゲゲの女房」で朝ドラ視聴が復活。と言っても毎回見てるわけじゃなく…それ以降「カーネーション」「あまちゃん」以外は途中挫折。東京制作の方が好きなのかもね。見やすいというか。見てない朝ドラはヒロインが誰かくらいは分かっていても、それ以外誰が出てるかどんなストーリーだったかも全く知らないので、見てる朝ドラで他の朝ドラのネタをやられてもほんっとに分からない。

習慣でイライラするけど見続けるということはないのでストレスフリー。ただ、「花子とアン」については、ファンである臨ちゃんが出てるということで見続けたという側面が大きくなってしまってちょっと残念。

毎週感想を書いていたので、同じことの重複になるけど、半年分のまとめ。といっても、やっぱり醍醐さん中心(^^; 最初にキャストとして発表された醍醐さんの役どころは『女学校の同級生で恋のライバル』。約1年前、朝ドラに出演することが分かり、原作の「アンのゆりかご」を読んだ感想

最初は、恋のライバルということで、ちょっと嫌な役?とも思ったけど、原作にそういう人が出てこなかったし、後に出たガイドブックでも、臨ちゃん自身が「はなのことが大好きで~」と語っていたので、ちょっと混乱した。

学生時代、何かと張り合ってくるお嬢様が恋のライバルとなり、後に仲良くなるという流れかと思っていたら、初登場から結構はなには好意的で、これのどこから恋のライバルになるんだろうとずっと思ってきたのに、結局恋のライバルになったのは一瞬。あとは終始はなをアシストしまくる。はなと蓮様が親しくなってヤキモチを妬くものの意地悪するわけでもなく寮を出てしまったりする。

なのに、はなはといえば、子供の頃に友達はいないと言い、醍醐にも終始冷淡な態度をとり続ける。吉高さん自体は好きだし(公式HPでは醍醐のことを「学生時代からの親友」などと書いてるし、吉高さん自身はそういう認識なんだろう)、脚本家の方があまり女同士の友情に興味なかったんだろうね。←と思っていたら最終回。臨ちゃんの演技で「二人の腹心の友」とまで言わせたのならすごいよ!…だけどドラマとしてはWヒロインで盛り上げてきたのだから、醍醐さんに思い入れがないと微妙? 

原作を読んで、とても面白そうだと思ったし、女性の脚本家(女性主人公の多い朝ドラに限っては、女性の脚本家の方が圧倒的にハマると思います)、原作付き、時代…どれをとっても失敗する要素はないだろうと思っていたのに(視聴率的には大成功?!)、ドラマが始まってみれば、原作を改変しまくり。

これまでも原作付きの作品は多少の改変はあるにしてもこれほどの改変はないと思う。最大はやっぱり5歳で東京に移り住んだ花子の一家をずっと山梨に実家がある設定にしたこと。そのせいで原作にあった出来事からさらに変えねばならず、だけど時々原作に合わせるからつじつまが合わなくなる。メイキング見ていてもあの家には相当こだわりがあって活用したかったんだろうねぇ。

終盤、花子が自分をアンに重ねる描写があったけど、アンはマリラやマシュウに出会うまでは家族の縁というのに薄い少女で、でもドラマの花子は家族に恵まれ助けられて生きてきて…原作通りに早くに家族から離れて暮らしてきて縁も薄い描写にしといてもよかったんじゃないかと思う。朝ドラだとそういうのはあまりダメなんですかね。かよをマリラに重ねるのもなんだかなあ。

それと翻訳家という職業が結局は辞書を見ながら原稿を書いてるシーンくらいしか表現できてなかったのもねぇ。あさイチのプレミアムゲストに吉高さんが出て、夫役の鈴木さんがサプライズゲストとして出てたけど、翻訳とは日本語もちゃんとわからないとダメみたいなことを言ってたのに、その部分がないんだもん。海外に行ったことがないのにあの表現力とかそういうのがどうしてできたのか、とか。

女学校でみっちり英語を勉強したのに英語がペラペラなのは花子だけという設定もワケわからん。そのせいで醍醐さんが時々すげーアホっぽく見える描写になるからまた嫌だった。子供の頃は英語をしゃべってたのに、大人になって英語のセリフがないってどういうことなんだろう? なんで他を下げないと花子が英語できるということにならないんだろう?

みんなが英語しゃべれる設定にした方が絶対便利なのに。醍醐さんが一時期花子の担当をしていたこともあったけど、当然英語が分かった方が仕事しやすいのにね。 

かよと郁弥さんの悲恋もハッキリ言ってあんまりピンと来なかった。村岡の弟に関しては原作通りで別にいいと思うけど。兄弟のことで言えば、兄やんを長子としたために(それこそなぜ?)、なんで長男を差し置いて女の花子に高等教育を受けさせるの?と余計な矛盾が生まれてしまってる。

文句ばっかりだなー。でも最初の方は原作とちょっと違うと思いながら楽しんではいました。特に女学校のあたりはね。蓮様初登場はホントに美しかったし、白鳥様のシーンは楽しかった。そして大文学会。ホントにあそこがピークなるとは思わなかったな。あの大文学会のあともいきなり半年飛ぶしね。

5分で花子とアンを見てて思うんだけど、ナレーションがNHKのアナウンサーっていいなと改めて思いました。 「あぐり」のナレーションは当時NHKアナウンサーだった堀尾さん。アナウンサーの声って落ち着いてていい。

ナレーションに俳優さんを使って個性を出そうとしてるのかもしれないけど、アナウンサーの声は聞き取りやすい。感情がこもらなすぎるのもまたいいのかもしれない。俳優さんは確かにうまい。でももっと淡々としててもいいのになと思うこともある。テレビ小説なんだからそれこそ毎日少しずつ小説を読んでる感覚になるような。あと、歌なしOPも毎日見てる身にはいいよ。なんだかんだ言って「あぐり」最強だな(←途中までしか見てないけど)。

どうでもいいことだけど、全体的にすごく充実した公式HPなのにずっと登場人物欄が変わらないことに違和感。これだけ長い年月を演じていると、途中で変わったりするのにね。女学生の醍醐さんからハートマークが出てるのは村岡兄で、ももが好きなのは朝市、朝市が好きなのは花子っていつの時代の話だ。この初期メンバーさえ押さえておけば問題ないっちゃないけど。そこだけ雑だなー。考えてみれば、朝ドラって途中でガラッと登場人物が変わることも結構あるのに、結構ずっと同じメンバーだったということだね。醍醐さんとかもそうだけど、武も最終回まで出るキャラとは思ってなかったな。宇田川さんとかも。

醍醐さんは、とにかく花子ありきで存在しているような役でした。花子が英語ペラペラなので醍醐は喋れない、花子が貧乏な家の出に対して金持ち、花子は恋に対して奥手、醍醐は積極的、花子は恋愛結婚して子供にも恵まれて、醍醐は…。醍醐という役を褒めている記事も読んだことはありますが、しかし「花子とアン」ではあくまで腹心の友は蓮様なので、そのときによってスルーされてることも多い。

いい子過ぎる役もそれなのに何で?としか思えない展開も多かったし、毎日のように見られるのも嬉しかったけど、でも本当は学生時代に幸せになって有閑マダムとして時々出てた方がもっと良かった。時々出てきてはやたらゴージャスな格好してたりして。派手な格好似合いそうだし。花子夫婦の印刷所のための資金集めも説得力増しそう。最終回あたりには孫までいたりして。旦那さんは出てこなくてもいいし、その間に夏ドラマ、秋ドラマに出てたらなぁ…3週目から最終週まで出るとはホントに思ってなかった。

だがしかし最終回を見てると、ずっと出続けてなかったら腹心の友だなんて言われずに終わったんだろうけどね。でもなー、花子に腹心の友と言われるために50代まで独身でとうとう子供もいなかったっていうのはどうなんだ?

花子とアン」という物語は醍醐さんという貿易会社社長令嬢のお嬢様が花子という女の子と出会ったばかりに人生が一変するお話でしたね。ごきげんよう、さようなら。でも最終回まで見てよかった。なんだかんだ言ってちゃんと醍醐さん(最後までこう言っちゃうな(^^;)を救済してくれたから終わり良ければ総て良し。文句言いつつ楽しかったです!