PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

Omosan STREET 34号

 

▲地域限定のフリーペーパーですが、こうして全ページをネットにアップしてくれるのは嬉しい。

 

こんなこと言っちゃなんだけど、アイドルがうまくいかなくて早々に女優業に切り替えられたのは良かったと思う。これからもいろんな役が見てみたい。

 

▲これは嬉しいニュースだったな。つぶやいてる相葉くんがブルー。松坂桃李くんがレッド、そして臨ちゃんがピンクの戦隊でした。長丁場だけど、機会があれば年齢問わず多くの人に見てほしい作品です。これがきっかけでファンになりました。

 

でも、最近、『あさイチ』とかこの前の『王様のブランチ』とか臨ちゃんのプロフィール紹介の折に『シンケンジャー』のことに触れてない!ってつぶやきを絶対見かけるけど、特撮しか見ない人にとっては、これこそがメジャーな作品で、臨ちゃんの名が知れるきっかけになった作品だと思うのかもしれないけど、いろいろやってんだよ?

 

これが俳優デビュー作だった松坂くんとは全然違うと思うんだけどなぁ。しかもレッドだし(戦隊は全員が主役、みたいな考え方もあるのかもしれないけど、やっぱりレッドが主役でしょ)。臨ちゃんにとっては初主演映画の『GOTH』や、初海外作品だった『ライク・サムワン・イン・ラブ』だったり、それと『花子とアン』とか新しい作品に出れば上書きされるのを黒歴史って何それ。

 

こうして今でも戦隊時代の俳優さん達とも交流があるんだし、また別の作品で共演してほしい。ないと思うけど、シンケンジャー再結集みたいな続編はやって欲しくない。何の作品でも基本的に続編はがっかりすることが多くて嫌いなので。ハタチ前後の若者達だからこその輝きがあるのよー、だから、シンケンジャーの役では見たくないんだよね。

 

この前のドッキリアワードで要潤さんが何十年も前にやったライダーをネタにされてたから、今後も付き合っていかなきゃならないものではあるんだろうけど、これまで特撮を見たことがなく、『シンケンジャー』だけどっぷりハマってる者としては、特撮ファンの熱量にやっぱりちょっと引いてしまう。

 

 

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Photo:Tomokazu Sasaki(nomadica)/Hair & Make up:Kumiko Kitayama(HAIR BELL)

Styling:Asano Kato(Tokyo Isho).Kouji Muraishi(Keihan Shoukai)/衣装協力:GRACE CONTINENTAL、DURAS ambient

 

芸能界に入るきっかけになったのは、十代の頃、初めて原宿に行った時のことです。

当時、東京に行ったことがなく、たまたまサーカスを観に原宿へ行って、竹下通りをフラフラ歩いていたんです。そうしたらスカウトされて。

最初は演技するお仕事には全く興味がなくて、むしろアイドルっぽいのが好きだったんです(笑)。

 

最初に舞台をやらせていただいたのが、18歳くらいの時。

今思えば、芝居もまともに出来ないのに、1ヶ月くらい皆さんと稽古をさせていただくうちに、1人の人を演じていくことがとにかく楽しく感じたんです。本当に芝居をしている時間が楽しくて、こんなにもお芝居は楽しいんだと当時思い、“あぁ、お芝居もっともっとやりたい!”と思うようになり、今に至ります。

そのお芝居をやらせていただいた時、つまらないと思ったことが、一瞬も無かったんです。本当に楽しくてしかたなかったんです。きっと、その現場が厳しすぎていたら、直ぐにやめちゃったのかもしれませんね(笑)。

 

2012年には、イランの巨匠、アッバス・キアロスタミ監督の映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』で主演を務めさせていただき、カンヌ国際映画祭に行くことも出来ました。はじめての体験をとにかく沢山させていただきました。

 

映画の撮影では、監督に“演じるな”と言われるばかりで、何をやっているか正直わからないままでした。現場に行く時に今日は何を撮るのかが、ほとんどわからないまま行く。何の心構えも出来ない。

脚本があって、何を撮影するかわかっていると、大事なシーンがある前とか、ちょっと緊張するのですが、何を撮影するのかわからないので、そういったこともなく、とても貴重な体験をさせていただきました。

 

2014年を振り返ると、NHK連続テレビ小説花子とアン』に出演させていただき、やはり朝ドラな1年でした。このドラマに出させていただくことで、今までに感じることがなかった新たな女優というお仕事の喜びを知りました。

 

朝ドラをやらせていただいた時は、いろいろな人から声を掛けてもらって、“毎日元気をもらっているよ、ありがとう”と、おばあちゃんをはじめ沢山の方にそう言っていただけたんです。

このドラマが生きがいのような思いを聞くと、私のやらせていただくお仕事は、“誰かの喜びや楽しみの為になるお仕事なんだ”と初めて強く気づかせてもらいました。

それまでは、演じること、自分が楽しく、皆で創っていく、そのチームワークが楽しく、演じる役者という中で感じるものが刺激的だったのですが、自分以外の観て下さる方の喜び、楽しみにもなることを本当に感じることが出来ました。心に響いたと言うか。誰かの為に頑張ろうってやっている訳ではないのに、自分が一生懸命やることが、結果、誰かの喜びや楽しみの為になって出来ているということは、これ以上ない喜びです。

 

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ありがたいことに、私は今まで何個も夢が叶って来て、“あ、夢が叶った!”と言う瞬間は、とても幸せですし、だからもっと頑張ろうと、その都度思います。目標や夢を叶えることは簡単なことではないのですが、私はいつも、夢はひとつじゃなくて、沢山持つことが幸せになる為には、大事だと思っています。

 

もちろん、辛いことも遭遇すると思いますが、自分が凄く辛いなぁと思ったら、マイナスにしかならない。

だから、もし辛いことがあってもそれを見ない振りをするだけでも、極論良いと思っていて、少しでも自分の苦手意識を消して、逆に良い面や楽しめるようになることの方が、結果良いように変わると考えています。

 

凄く嫌だなぁと思うことがあったら、開き直っちゃうのも凄く大事。自分が常に前向きでいれるように意識しています。

 

やっぱり、“前向きに楽しい”のが気分も良いですし、もちろん私も落ち込む時もあるのですが、落ち込んでいたら結局そこから変わることはなくて、落ち込んだままで終わっちゃうんですよね。だから私は、常に“笑っていたい”というのはあります。私はもともと、“楽しいー!”みたいなのが大好きなんですよね(笑)。

 

2015年、私の一発目のドラマ出演となるのが、TBS火曜ドラマ『まっしろ』です。プレッシャーもやっぱり感じています。

セレブ病院が舞台のお話で、“白い大奥”と呼ばれるなど、看護師と言うお仕事の女性社会も描かれていて、これまで出演させていただいたドラマにはない、自分自身も興味のある内容です。ホテルの様なゴージャスな病院に勤める看護師の役ですので、制服やセットも見どころ。

また看護師という職業は、私にとって初めての役で、もし自分だったら100%出来ないと思うほど、奉仕の気持ちで働くお仕事をドラマで経験させていただきます。

看護師という職業は、本当に尊敬に値します。夜勤や日勤、人の命や健康の為に働くお仕事ですから、相当な緊張とストレスがあると思います。看護師は就職率100%と言われていますが、離職率も高いと言われるお仕事、憧れだけで看護師のイメージで就職したら務まらないと思います。

そんな現実の凄さも自分が演じることで、伝えていけたらと思います。

 

デビューしてから、本当に幅広いジャンルの役をやらせていただいています。

戦隊ものや、アンドロイド、幽霊を演じたこともありますし、そうかと思えばキアロスタミ監督の作品に出させていただき、よくいろいろな方からそれ以上の振り幅はないと言われます(笑)。私にとって、いろいろな役を演じることが出来るのは、一つの楽しみですし、視聴してくださる方にも楽しんでいただけるのだと思います。

特に連続ドラマですと、話が進むに連れて、自分も完全にその役になっていっている。その場でその感情が起きるみたいな体験は、凄く不思議なのですが、自分の演じる役に対して、愛情が湧いてくる瞬間なんですよね。

だから、これからも一つ一つ、頂いた役をいかに自分のものにしていくか。

そんな女優としての成長をしていきたいと言うのが、今後の私の一番の目標です。

 

その中で、例えば2014年の朝ドラ『花子とアン』は、自分の中でも運命と思える作品、凄く大きな作品になったと思いますし、2015年、新年私にとっての最新作、TBSドラマ『まっしろ』は、今後自分の中でまた運命と思える作品にしていきたいです。

こうした、一つ一つの素敵な出逢いというのも、“運”。自分の努力次第で素晴らしい作品に出逢えるかもしれませんけれども、私は凄く“運”も大事と強く感じています。

自分自身が楽しみながら、何か素敵な出逢いを引き寄せていける女優さんになりたいですね。