PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

EP#12 真犯人

「東京ガードセンター」最終回。今回は、難しい部分もあって何度も見返しながら書いたから、やたら長いよー。

先週の続き。車に取り付けた発信器からの通信が途絶え、車の行方が分からなくなった。付近の防犯カメラの映像を見るが、乗り換えた車が追跡されないように各所の防犯カメラが一時停止されていた。品川、雪谷、蒲田、どの待機所からも遠いルートを選んでルートが組まれていた。

佐々岡がセンター長だけが知っている第3パスワードを調べようとしていた(センター長は先週の回で退出したままで不在)。センター長にとって大事な日付を設定したのではないかと思うガードセンターの面々。

マリーさんがセンター長から移動初日が思い出深い日だったというのを以前聞いていたことを思い出した。シェフが調べようとするが、ゲンさんが即座に91年10月1日と答える。佐々岡がパスワード「911001」を入力すると、入ることができた。センター長より先輩のゲンさんが強盗事件があった日だと覚えていた。

ゲンさんがセンター長に監視カメラ越しに戻ってくるように呼びかける。「あなたはすべてお見通しだったんでしょう?」

ゲンさんがセンター長の勤務初日に起こった事件をみんなに教える。監視員初日のセンター長が強盗に向かっていく警備員を止められず、警備員は半身不随、犯人もより罪が重くなった。そこにセンター長がやってくる。

ここからは踊る大捜査線コンビのほぼ二人芝居のようなシーンが続く。

3か月前、センター長宛に差出人不明の告発メールが送られてきた。『Always城南ガードセンターが管理しているカメラのスイッチを何者かが勝手に操作している』という内容で、調べると確かにその形跡があり、内部調査委員会を作って監視員の監視を始めた。それから今日まで何事もなく過ぎていた。

「久しぶりだから手が震えたよ」←ゲンさん!!!

「なんでゲンさんが…」戸惑う安心ちゃん。ゲンさんは、Alwaysに入社するまで警官をしていた。交番勤務のお巡りさんだったが、ある日、拳銃を盗まれ、その拳銃で麻薬の売人が射殺された。その不祥事を公安保全警察が隠蔽してくれ、自主退職をいう形をとって辞め、Alwaysに『元警察官』という肩書で入社した。警察の仕事に未練があったゲンさんは警備員の仕事を低く見ていたが、実際に仕事をするうち、犯罪を未然に防ぐという仕事のすばらしさに気付く。

3年前、ゲンさんは定年退職し、嘱託社員になったところへ、公安保全警察から『我々の仕事に協力しろ、さもなければ、拳銃を盗まれた過去の事件をばらす』と連絡が入る。正義の味方でいられる自分を捨てたくなかったという思いで断り切れなかったゲンさんは公安の指示されるまま、カメラを止めていた。

「良心の呵責も薄れていた」と告白するゲンさんに、話を聞いていたセンター長が「ホントかなぁ?」 センター長はゲンさん自身が告発メールを送ったことを見抜いていた。自分から辞めると言えばゲンさんだけでなく会社も脅されるかもしれない、他の誰かに見つかったことにすれば、きれいに足を洗える。

「見つけてほしかったのは会社の誰かじゃないよ」とセンター長に言うゲンさん。そして、3年間ずっと指示してきたのは公安保全警察の沢村という男だとセンター長に話す。その告白に頭を下げるセンター長。

東京オリンピックが決まって、国家規模で防犯インフラの再整備が行われる。その巨大な利権を巡って、ある通信会社大手からその筋に裏金が渡るのを公安として阻止したいという話を聞いたゲンさん。指示されるまま、カメラを止めていたが、運搬ルートを知っていた社員の子供を誘拐して運搬情報を流させたり、沢村が暴走を始めていた。沢村の目的はその現金の強奪。真の目的を知らされていなかったゲンさんはまんまと利用されていた。監視員たちに頭を下げる。

しかし、ゲンさんは最後に一時停止を指示されたカメラを止めていなかった! 防犯カメラに映る車のナンバーを基に、警察に連絡をしたり、警備員を要請したり、それぞれの仕事をする監視員たち。

翌日、休憩所に集まる面々。昨日の騒動はどの新聞にも載っていなかった。沢村は捕まり、誘拐された子供も保護された。Alwaysでは警備員の制服が盗まれたことを会見する予定でいたが、その前に事件が解決されたせいで会見もせずに済んだ。事件が明るみになると困る人が大勢いて、騒動そのものがなかったことにされた。

ゲンさんは事情聴取で洗いざらいしゃべるらしいが、社内の懲罰規定に引っかかっても、公安にやましい部分があるために刑事告発はされないのではないかと言うマリーさん。

無人の監視室にセンター長が入って行くのが見えた。そこに監視員たちも続けて入室。監視員たちは疑ったことを謝る。これからもセンター長の元で頑張るという面々に、「異動先を決めてきた」と言ってそれぞれに封筒を渡す。その封筒の中身はセンター長の書いたと思われる似顔絵が入っていた。笑いあうみんな。そして警報が入り、それぞれの任務に就く。満足そうなセンター長。

いつも待ち合わせしている自販機の前で自販機の下を探り、小銭を探す安心ちゃんと佐々岡。佐々岡がどうして警備会社に入ろうと思ったのか聞く。

『安心と安全を守る』というAlwaysのポスターを指し、小学生の時から『安心』というあだ名だったから、ここに来るしかないと思っていたと話す安心ちゃん。佐々岡は守という名前なので、「安心さんと結婚したら、僕らの子供の名前は安全ですね。佐々岡安全、いい名前じゃないですか」と言うと、「バッカじゃないの」と席を立つ安心ちゃん。「もう行きます?」とのんびりしている佐々岡。

「バカバカバカ…」と言いながら、自分のカバンも持たずに歩いていく安心ちゃんと安心ちゃんのカバンをもってついていく佐々岡。ツンデレ炸裂です。二人の様子を監視カメラ越しに微笑ましく見ていたセンター長が監視カメラの電源を切って終わり。

あー、面白かった。今回は苦手な脚本家だと思っていたけど終わってみたら爽やかで、二人芝居も見ごたえがあってよかったです。勝手にいろいろ想像してツンツンしてる安心ちゃんと全然気づいてないっぽい佐々岡の二人ともかわいい。←毎週のように同じこと書いてるけど、でも二人でいるシーンが好きだった。

後半になるにつれ面白くなっていったので、初回のがっかり感が惜しい。そういう回が途中に挟み込まれても、初回くらいはスッキリ終わってればまた違ったかもしれないのに。でも終わり良ければ総て良し。評価は面白いドラマということになりました。特に好きだったのは、玉ねぎのエピソード…7話が好きかな。誰が主役ってことでもなく、それぞれが自分の持てる力で活躍してて。

初回から割とセンター長とゲンさんがしみじみ語り合うシーンがあったのは、この回のためだったのかな。

BS Dlifeであと2回再放送と、多分来週木曜まで無料配信しているので、見逃した方は是非是非。