教会で結婚式を挙げる丈瑠と茉子。それを見守る彦馬と家臣達。
彦馬「殿…」涙を拭いている。
千明「なぁなぁ爺さん泣いちゃってる…」
流ノ介「この神聖な空気、なにかこう胸にくるものがあるな」
ことは「茉子ちゃんキレイやわ、よう似合うとる」
千明「お前らさぁ」←総ツッコミ役
結婚式の途中に外道衆が現れて花嫁が攫われるという事件が頻発したために丈瑠と茉子が囮になっていたのだが、外道衆は別の式場に現れていた。…オープニング
彦馬「これで攫われた花嫁は8名」
千明「ったく誰だよ。襲われた順番につなげていくと星印になるから次は絶対ここだっつったの。囮の結婚式までやったのに大外れじゃん」
流ノ介「殿、申し訳ございません」
丈瑠「お前だけのせいじゃない。俺達だって乗ったんだ」
茉子「だよね。もしかして外道衆のひっかけだったのかもよ」
流ノ介「それだ。おのれ外道衆!」
千明「おのれじゃねぇよ」
ことは「花嫁さんたちどこへ連れて行かれたんやろ? もし三途の川やったら」
彦馬「いや、生きた人間は三途の川には入れん。隙間を通ってどこか別場所に移動しておるのだ」
茉子「あ~、わたしの囮がうまくいってればなぁ。今頃その場所に連れて行ってもらえてたんだけど」
丈瑠「もう一度仕掛ける。他に手掛かりはないしな」
流ノ介「しかし次に奴らがどこを襲うか」
あす結婚式を行うところも多い。どうするか悩む丈瑠。
薄皮「気持ちのいい声。きっとわちきにふさわしい仕上がりになる」
花嫁をさらった薄皮太夫が花嫁の繭で紡いだ絹糸から打掛を作ろうとしていたのだ。「まぁ好きにさせておけ」と言っちゃうドウコクさんかっこいいっす。
シタリやドウコクも十臓が近頃動き回っているのに気付いていた。
十臓「この輝き。やはりお前も分かるか、裏正。俺が剣を合わせるのにふさわしい奴がいる。あのシンケンジャーの中に」
夜の志葉邸。黒子から先程の結婚式予定リストを差し出される茉子。
茉子「なにこれ? 結婚式中止になってるの?」
彦馬「殿のご指示で花嫁の誘拐の危険を大袈裟に結婚式場に電話したのだ。既に噂が広がっていたこともあり、効果は絶大」
丈瑠「ここまで絞れるとは思わなかったけどな」
千明「一軒だけなら今度は確実でしょ」
茉子「じゃあもう一度お嫁に行きますか」
流ノ介「気をつけろ。バレたら終わりだ」←いつになく真剣な流ノ介
茉子「分かってる」
ことは「茉子ちゃん…今度はうちがやろか」
茉子「ことはじゃまだ若すぎだって。大丈夫、場所が分かったらすぐ連絡するから」
千明「そうそう、それで俺達が駆け付けて一件落着と。楽勝でしょ」
彦馬「調子に乗るな! お前が一番心配の元だ」
千明「痛ぇな。何だよ」
丈瑠「よせ。この作戦が危険なのは間違いないんだ。外道衆もバカじゃないだろうしな。手はいくつか打っておいた方がいい」
薄皮「まだ足りない。もっと花嫁を…あぁ、これを着れば昔のように…」
神前結婚式。和風もいいね♪
丈瑠の情けない新郎がちょっと面白い。
攫われた茉子
薄皮「よく来た」
茉子『(モノローグ)こいつは確か昔の資料にあった薄皮太夫。ドウコクの側近が絡んでたなんて…』
薄皮「さてどう歓迎してさしあげようか、なぁ、シンケンジャー」
薄皮にショドウフォンを取り上げられる。
薄皮「わちきを騙したつもりだろうがそう甘くはない。お前達がこそこそしていること気付かないと思ったか。せっかくの小細工だが、本物の花嫁ももらったぞ」
茉子「そんな…」
薄皮「今度はこっちの番だ。仲間に花嫁たちの居場所を教えてやれ。ただし嘘の場所」
茉子「そんなことできるわけ…」
薄皮「では花嫁たちは死ぬことになるなぁ。気の毒に」
茉子のショドウフォンで電話をかけさせる。
丈瑠「茉子、無事か」
茉子「丈瑠、かごつめ町の倉庫に急いで。そこに花嫁たちがいる。倉庫のナンバーは32」
丈瑠「分かった、すぐ行く」
倉庫に向かったシンケンジャーが倉庫ごと爆破される…Aパート終了
薄皮「シンケンジャーなどわちきにかかれば赤子同然。これほど心が晴れるのはいつぶりか。これで邪魔も入らずじっくりと作ることができる。花嫁の絶望で飾り立てた二つとない打掛。これを着たわちきの姿にアヤカシどもも皆ひれ伏すだろう。だが、お前は見ることはできない。ここで終わりだ」
茉子を助けに来た丈瑠と年少組。
薄皮「何!? なぜここにいる?」
茉子「引っかかったのはそっちってこと。わたしはただの囮。もう一人潜入してたのよ」
流ノ介「その通り。念には念を入れたということだ」打掛姿の流ノ介
薄皮「だが、倉庫に行ったのは!?」
丈瑠「俺達の影だ」モヂカラで作り出した影だった。
名乗りが面白いんだよね~。いろんな場所から出てくるの。ピンクは木の上だよ。薄皮太夫を囲むように近づいていくの。
等身大戦はなぜか青桃共闘なんだよな。薄皮太夫は5人でもかなわないほど強いんだけど、そこに現れたのは十臓。
十臓「お前か。俺の裏正に見合う奴は。いずれその腕試させてもらう」薄皮太夫を連れ帰ってしまう。
ロボ戦はオオナナシ連中と。
千明「しっかしさすが歌舞伎役者だよな。ホントに女に見えたぜ」
流ノ介「まだまだだ。女方は苦手だったからなぁ。全然納得いかん」
ことは「茉子ちゃん、どうかした?」
茉子「結婚前に花嫁衣装着るとホントの結婚が遅れるって話を思い出した。二度も着ちゃったし、やばい」
ことは「あれは作戦やし、大丈夫やって」
茉子「はぁ~(ため息)」
ことは「気にすることないって。あ、ほらケーキ屋さん」
笑顔で歩きだす二人に思わず笑顔になる丈瑠
ことは「殿様、ちょっとケーキ屋さん寄ってもえぇですか? 作戦成功のお祝いしましょ」
丈瑠「あぁ」
そりゃあんなに見上げて一生懸命話しかけられたらかわいいわなぁ。
この回って茉子がメインってわけじゃないけど、三十四幕のときもアクマロ戦だったよね。敵幹部と直接絡むな~と思ったんです。
この回にして初めて丈瑠は『茉子』と呼んだんだね~。流ノ介も心配してるしさ。この回くらいなもんかぁ。茉子がピンチになって助けられるみたいな。でも、せっかく新郎新婦なんだからもっと会話して欲しかったわ。