PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

KILLERS/キラーズ

北村一輝、元祖サイコキラー・でんでんからの絶賛に大喜び!

↑私が見たのは1回目の上映後の舞台挨拶なので、違う演出だったのね。

北村一輝主演「KILLERS キラーズ」世界12カ国で公開決定!北米配給も視野に

↑臨ちゃんの両親も来てたんだ!

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パンフレットとキラーみくじ『小吉』

というわけで見てきました! 立ち見が出るほどで、北村さんのファンらしき女性が多かったように思います。『生きてるものはいないのか』『ライク・サムワン・イン・ラブ』と舞台挨拶は何度か参加してきましたが、6,7割の入りだったので、人の多さにびっくり。上映が終わって外に出ても2回目も立ち見が出たそうでロビーはすごい混雑でした。というわけで結末までのネタばれ感想を書きます。これからご覧になる方はご注意ください。

予告から見てもグロそうで、正直私の好きなジャンルの映画ではなかったけど(最近観た映画は『小さいおうち』)、実際は、映画好きになっていろいろ観てきたせいでグロ耐性が出てきたのか、そういうのが好きな人からすればまだまだ甘いのか、意外と平気でした。ちょっと目を逸らしたりしたしな(意味なーい)。

印象的だった部分を書きだしてみます。

理由なき殺人者の野村はハッキリ言ってかっこいい! 無機質なコンクリート造りの家に住み、若い女を攫っては淡々と殺人をし、それを撮影して動画をアップする。それを偶然見た、インドネシア人のバユが殺人に魅せられる。

日本パートとインドネシアパートが分かれていて、バユは正義感の強い記者。権力者のダルマの汚職事件を追求するが、挫折。別居中の妻と娘がいる。ある日、タクシー強盗に遭い、拳銃を奪い反撃。それを動画でアップすることで野村とネット上で知り合う。

野村はある日、弟を道路に立たせ、わざと車にはねさせようとする久恵に出会う。久恵は花屋で働いていて、野村はその花屋を訪ね、徐々に親しくなる。臨ちゃん演じる久恵は、両親が離婚し、弟の面倒をみなければならなくなった女性。

インドネシアパートだと、バユは殺人に目覚め、殺人を重ねるようになる。

野村もまた新たなターゲットを見つける。それは、みどりというコールガールをしている女性。一緒に車に乗り込むまではよかったけど、会話している中で久恵の姿と重なる。

このときの久恵の「好きにしていいですよ」はかわいい。

その姿を見てしまったがために、車を急停車させ、みどりを怒らせ、コールガールの元締め?のような外国人に殴られてしまう。

野村は再び、その外国人に会いに行き、ペンチでめった刺し(-_-;) そして、みどりを連れて再び自宅へ向かう。その時に、警官に声をかけられて、何とかごまかして、警官二人が野村から離れて話してるときに奥でピンぼけながら、殴られてトランクに積み込まれたみどりが目を覚まして、トランクから出てきたところを野村が慌てて、まるでコントみたいに警官にばれないようにまたトランクに閉じ込める、というシーンで笑いが起きてた。ここだったのね~。

みどりはコールガールしてるときは金髪のおかっぱのかつらをしてるんだけど、自宅に連れて来られ、体を椅子に縛り付けられたときはかつらを外されている。みどり演じる黒川芽衣さんは、以前見たときに、黒髪ロングで臨ちゃんにちょっと似てるなーと思ってたから、これ、外国の人が見たら混同しないだろうか?と思っちゃった。わざとそういうキャストにしたのかな。一瞬、これ久恵?って思っちゃう。

そのみどりがピーンチ!ってときに久恵が訪ねてくる。久恵は弟のことを話し合いたくて来たのだが、野村も結構素直に出ちゃうのよ。奥から女の人の声がして、久恵も野村に首絞められそうになって、野村が久恵の弟に渡したスタンガンで反撃。最初はひとりで逃げようとしたけど、奥にいる女の人を探しに行って、みどりを見つける。

みどりを連れて逃げようと車に乗り込むけど、バットで車のガラスを割られて…『久恵は頑張った』野村談というわけで、久恵もまた野村の犠牲に…。

バユは別居中の妻子と再び暮らそうという話になる。娘を学校に送るが、バユが奥さんと話しているうちに後ろを歩いていた娘が何者かに攫われている。自宅に帰ると、奥さんは無残な姿で殺されていた。そしてついにバユは野村と対面する。

廃墟と化したビルにバユが目隠しされた娘の前でダルマに殺されようとしているところを野村が助け、野村はバユの目の前で娘を殺そうとする。二人はもみ合ううちにビルから落ちる。それを撮影する少年。野村は『カット』とつぶやく。

いろんな要素抜けてるなー。野村には優しいお姉さんがいて、そのお姉さんが大好きで、お姉さんらしきミイラが部屋にあって、それを逃げている久恵とみどりが発見するシーンもあったし、お姉さんのことを想うあまり、久恵にお姉さんを重ねてたり…理由なく殺人をする野村の方が理解できなくて、逆に分かる…って変な言い方だけどね。久恵は野村がケン玉で遊んでいる弟に急にゲーム(PSP?)をプレゼントされることに驚きつつ、「ありがとうございます」って素直に受け取っちゃうとか、野村の身の上話に涙して「いいことありますよ」とかの方がちょっと分からなかった。

そんなにまだ親しくないのに、(高そうな)ゲームもらっちゃっていいの?とか野村の身の上話も同情して涙ぐむほど不幸ってこともないだろって思っちゃって。だって、リーマンショックがどうのと言ってたけど野村ってちゃんと仕事はしてるんだろうし、いい家に住んで簡単に女の人をひっかけられるような見た目も話術も持ってる。時折見せるちょっとシャイな感じもまたよかったりしてねー。

全体に分からなかったってことはなくて、久恵は弟のことで悩んでたりして涙してるシーンも多かったけど、時に強さを見せるところはよかったな!

その後の舞台挨拶で北村さんも言ってたけど、いろんなジャンルの映画が製作されるのはいいことだね。最近の何でもクレーム付ければいいっていう傾向好きじゃないよ。

舞台挨拶は笑いがいっぱいで面白かった。でんでんさんも参加してて、外国の監督でもOKが出るのは自分が思うのと同じだというようなことを言ってたけど、イランの監督とか言ってたなぁ…何気に臨ちゃんと共演多いんだよね。4年前の『TOKYO23〜サバイバルシティ』というWOWOWのドラマでは親子役だったし、『ライク~』もそうだし。

臨ちゃんは真っ赤なワンピースでキレイでした。北村さんは黒いタキシードでびしっと。監督とでんでんさんはわりとラフ。舞台挨拶中にでんでんさんのケータイが鳴ったり(笑)。

それとパンフレット読んで初めて知ったのは、監督って兄弟じゃないんだ!(今更) どうりで似てないと思ったよ。友人だったのね。今日来たのは背の高い監督でした。

前売券持ってるから近いうちにまた観に行こう…かなあ。