PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

不機嫌な果実読了

dマガジンのテレビジョンで不機嫌な果実の人物相関図を見ることができました。

そして、原作も電子書籍で入手して読み始めました。本好きとしてはページをめくる感覚が…等々ネガティブなイメージがあり、あまり利用したいと思わなかったのですが、物を増やしたくない、夜ライトをつけずに読めるということで試しに買ってみたら、空いた時間にちょっとずつ読み進められるし、内容も結構面白いです。

以下、ドラマを見るまで情報を一切入れたくない人は読まないでください。

ドラマの臨ちゃん演じる竹田久美は人物相関図によると『夫の不倫が原因で離婚。不倫に嫌悪感を抱く。32歳』とありました。

ヒロインの麻也子に対しては『不倫はダメよ』、麻也子からは『頼りにしてるね』

同じく友人の玲子(橋本マナミさん)に対しては『ご主人を大切にしなさい』、玲子からは『うまく言っておいて』

以下、原作のネタバレしまくりの感想。

原作にも麻也子の友人として竹田久美という人物は登場しますが、その設定は全く違います。久美は自分の不倫が原因で離婚したものの、その不倫相手とは結婚もせず今も独身。コンサルティング会社で働いています。前作ドラマのwikiを読むと、麻也子の夫である航一と一度関係を持つ、ということが書かれていますが、これは前作ドラマのオリジナル設定で、原作では数ページ麻也子と不倫について語っているシーンがあるだけで、他の人物と関わりはありません。橋本マナミさん演じる役はそもそもドラマオリジナルだと思います。

臨ちゃん演じる竹田久美はワインバーをやっているということで、朝ドラでよく出てくる登場人物が集まるお店ということになるのでしょうか。麻也子と工藤の出会いの場所でもあるみたいだし。麻也子の上司として光石さんが出演するみたいだけど、職業も原作とは違うのかな。

野村が成宮さんというのも意外でした。原作の野村は42歳。ドラマのキャストが発表されたときに、前作ドラマのキャストは知っていたので、年齢的には稲垣さんが野村だと思っていました。だけどドラマだと野村が36歳。旦那さんの航一は原作34歳、ドラマが38歳ということで、微妙に変えてるみたいです。

稲垣さんの旦那さん役はちょっと楽しみ。原作は甘え口調でかわいい感じがする。マザコンだけどね。潔癖症というのが今回のドラマで付け加えられた設定でしょうか。前にドラマ化されたときは渡辺いっけいさんが演じたそうだけど、原作を読む限りは稲垣さんの方が原作のイメージに近いように思う(ハンサム、背が高い)。97年度版を見てないから何とも言えないけど。終盤の修羅場のシーンが早く見たいなー。何気に萬田さんの姑も楽しみなんだよなー。

ただ、旦那さんをかなり変わった男として描かれるというのは、ヒロインである麻也子に共感できないから、こんな旦那さんなら不倫されても仕方ないという風に持っていくのかな? まだどうなるか分からないけど、原作ののほほんとしたところは残してほしかったかも。

前作ドラマでも麻也子と工藤の不倫が主に描かれたみたいだけど、原作は途中まで割と野村が出てきて、いつ工藤が出てくるんだー!って思うほど。

麻也子がんばれ!みたいに共感することはなかった(^^; どっちかというと航一さんがんばれ!と思ってしまう(それは稲垣さんファンだからかも)。でも、小説はグイグイ読めて面白かった。麻也子は自分の願いを叶えたのに、たいして幸せそうじゃないのに対し、航一さんはなんだかんだで麻也子と別れて幸せそうなのがまた読後感爽やかなのかも。そう! 航一さんは原作通りなら結構いい結末に思える。麻也子は懲りない人だなぁみたいな。

ということで、臨ちゃん演じる竹田久美はどんな人物かと思ったけど、かなりオリジナルの要素の強いドラマになりそう。原作自体1クールのドラマにするにはボリュームが足りないように思うし、大まかな流れはそのままだろうけど、過程がどうなるか。前作ドラマの設定も少しは引っ張って使ったりするのかな?

原作を読んだ分、ハードルがあがってしまった。私は麻也子に共感できないと書いたけど、共感出来る人はいるから、原作のままの麻也子でいて欲しい。周りが酷くて麻也子がかわいそう、だから仕方ないよねという書き方はしないでほしいなぁ。