PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

ライク~2回目

天気のいい日曜日。今日が最後のチャンスとユーロスペースライク・サムワン・イン・ラブを観に行って来ました。

不思議な映画なんです。結末も突然だし、好き嫌いは分かれるし、だけど、何だかもう一度観に行ってみたくなる。

ちょっと出るのが遅くなったために15分前に映画館に到着してチケットを買ったら、整理番号が15でした。映画館は、2~3割の入り。男性が多かったなー。しかも白髪頭の結構年配の男性。後ろの方を選んで座ると、上映直前に入って来たこれまた年配の男性が、何個か空いた隣に座ったのですが、袋をガサガサ。鼻息が荒い。で、いざ映画が始まると変なタイミングで笑う。大きい声じゃないにしてもすごい気になったー。

臨ちゃん演じる明子の様々な表情がいいな。おばあちゃんを確認して涙が流れる明子とか初対面でタカシと取り繕う会話をするときのぎこちなさとか、表情は見えないけど、やっぱりテレビの映り込みシーンは好きだな。

おばあちゃんから何度も留守電が入っているのに、連絡せずタカシの家に向かう途中、駅のロータリーで見つけるんだけど、会いたい気持ちはあったけど連絡はしたくなかったのかなぁ。そりゃあんなバイトしてたら会い辛いだろうけど、ずっと待たされるのは辛いよね。

他にも冒頭のバー、タクシー、タカシの車、とにかく映り込みが印象的。あと生活音。タカシの部屋は道路が近くてとにかくひっきりなしに外は車の走る音がして、電話、インターフォン…あ、前も同じこと書いてた。

前は書かなかったけど、やっぱりちょっとタカシはエロじじいに見えるんだよなぁ。でも、リビングで毛布を畳んでいたから、夜さっさとベッドで寝てしまった明子はそのままにタカシはソファーで寝たんだ。きっとそうだ、と思いたい。

そしてノリアキはやっぱり怖い。

そして隣のおばさんはやっぱり面白い。…もー薄いよ、薄い!

誰が一方的に悪いということもなく、みんなそれぞれ変なところを持ってて、孤独で…。

そういえば、明子が「私って毎日誰かに似てるって言われるんです」って妙に臨ちゃん自身とリンクしてる気がしました。話の流れ的に、タカシが明子を呼んだのは、妻に似てるっていうのがあるけど、セリフはそれぞれ自分たちで考えながらやっていったんだから、臨ちゃん自身の要素も入ってるんだよね。

この映画を見て、タイトルになった曲より、高田みづえさんの「硝子坂」が好きになったり、隣のおばさんが気になったり、思わぬところに目がいきました。

公開終了が惜しいねぇ。もっとたくさんの人が見たら…賛否両論だろうけど、この不思議な世界にハマる人はいると思うんだけどなぁ。

あーもうなんか気付いたこと書いてたらバラバラで…つまらないこと書いてるなー。

追記

一晩経ってまだぐるんぐるんと考えてて、1回目はノリアキ怖い、悪い人! タカシって明子に関わったばかりにかわいそう、とか思ったけど、タカシも結構したたかだよなぁと思い始めました。明子との関係をはっきりと言わずに(言えるわけないけど)「明子のおじいさんなら君のおじいさんでもある」って言い方は、一応明子のおじいさんと思って気を遣ってしゃべっていたノリアキからすると、すごく馬鹿にされた気になるし、大学でプラプラしてるより~みたいなセリフから元々学歴コンプレックス強めのノリアキからしたら元大学教授の爺が!って…割とノリアキ目線だね。

ノリアキの結婚したらすべて解決!みたいな考え方…端から見るとすごく変だけど、でもノリアキの中では成立する考え方なんだよね。

明子は多分あのバイトをしながら、何のきっかけかノリアキと付き合うことになったんだけど、別れることもできない。結婚を考えてるなんて言われたら、本当に嫌なら自分のバイトを明かしてでも別れると思うけど(そもそも付き合わないか)やっぱり孤独だから?

考え出すと止まらなくなる。しかも正解がない(^^ゞ