PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

ライク・サムワン・イン・ラブ

舞台挨拶つきの映画を観てきました! ハシゴ予定だったのですが、内容云々とかではなく映画って1日1本が限度だな…。渋谷には行けず…というかやっぱり見るなら期間を空けて観たいなと思いました。ラストシーンまでのネタばれ感想なのでこれからご覧になる方はご注意ください。

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パンフレット

あらすじを細かく書こうとしましたが、もうここは思ったこととツッコミどころを書いていくことにします。

日本が舞台で演じてる人も日本人なのにどこか不思議な感じのする映画でした。冒頭の臨ちゃん演じる明子が電話をしているシーンで束縛の強い恋人がいることが分かります。あそこのバーは一見普通のバーに見えるけど、でんでんさん演じるヒロシは明子や友人のナギサの仕事を斡旋しているようだし、恋人と別れるように優しく諭したりもしてるけど、祖母に会いたいという明子の言い分は聞かずに仕事はさせるし、ちょっと怖い人かも。

東京から高速含め車で1時間かかるタカシの家にタクシーで向かうんだけど、その途中に留守電を聞き、その日、上京する祖母に思いが募る明子。駅のロータリーに祖母が立っている姿を見て涙を流す明子。ここで距離感がよく分からなくなっちゃった。あのロケ地が静岡駅らしいんだけど、監督のイメージではあそこは東京駅ということなんだろうかね?

ヒロシの尊敬する人として登場するのが奥野さん演じるタカシ。タカシの部屋は壁いっぱいの本棚に本がたくさんあり、明子が来るというので食事の準備をいそいそしてます。明子は部屋に入ってきて、タカシが電話で話している間に部屋を歩き回って観察。その時話しているのが、タカシの弟らしいんだけど、関西弁。仮にタカシが関西出身なら、いくら今、別の場所に住んでても関西弁に戻らないか?とか義理の弟なのかな?とか変なところが気になりました。その後に明子が部屋に飾ってある矢崎千代ニの「教鵡(きょうむ)」の女性に似てるというんだけど、それはまだ分かる。部屋にあるおばあさんの写真(タカシの奥さん)も自分に似てると言いだす明子に? 若い女の子がおばあさんの写真見て自分に似てるってあまり言わなくない? 奥さんの若い頃の写真とかなら分かるけど…。

その後、明子はお手洗いに行きたいと席を立ち、食事をふるまおうとしたタカシの言うことは聞かず、そのままベッドルームに向かい、服を脱いでベッドに入り、まどろむ。明子が服を脱いだり、ベッドで話しているときにベッドルームにある消えてるテレビ画面にぼんやり映り込んでいる明子の姿が印象的でした。

そして翌日。タカシは明子を大学まで送る。タカシは元大学教授で明子の通っている大学で教鞭をとっていたらしい。明子が戻ってくるまで待つつもりのタカシ。こういう商売?ってよく分からないんだけど、何日も一緒にいるものなのかな。明子が校舎に入ろうとしたときに恋人のノリアキ登場。加瀬さんが登場しただけで画面全体がぴりついた感じになりました。暴力を振るうまではいかないものの傍から見ても異常な感じのするノリアキを見てしまうタカシ。そのノリアキはタカシと目が合い、ライターを貸して欲しいと話しかけてくる。そこからしばらく2人の場面になりますが、初対面の人間だし、タカシを明子の祖父だと勘違いしたノリアキは意外と礼儀正しい青年なんだけど、明子と結婚したいと何度も言いだすところに普通の人に見えて狂気を感じました。

そこに明子が戻ってきて、3人の奇妙なドライブが始まります。タカシの車の調子が悪いことに気付いて自分が経営する自動車整備工場に連れて行くノリアキ。たまたまそこへタカシの元教え子に出会う。そこでノリアキと別れ、明子を本屋に行かせ、自宅に帰るタカシ。そこへタカシの隣人であるおばさんが話しかけてくる。このときは声だけ。

で、部屋に戻って仕事の電話がかかってくるが、そこに明子が泣きながら電話がかかってきて、明子の元へ向かう。明子はノリアキに殴られてうずくまっていた。明子を自宅に連れ帰るタカシ。薬を買ってくるから、部屋に上がるように言い、出掛けるタカシ。明子は部屋に上がらず階段に座っていると、隣人のおばさんが小窓から顔を出し話しかけてくる。何かこのおばさんがすごく気になった。シリアスな映画なんだけど、何だか面白くって。

おばさんは明子をタカシの孫と思っていて、タカシのことが好きだったんだけど、障害を持つ弟がいたし(部屋の中から唸り声がする)、タカシの奥さんが現れて諦めたということをペラペラ喋りまくる。タカシの家がレンガ造り、隣人は昔ながらの木造家屋で不思議な造り。さらに隣は居酒屋だしね。いつもタカシを見ているらしい。

タカシが部屋に戻ってきて、明子を部屋にあげて手当てしようとするんだけど、明子は拒む。そこにものすごく怒っているノリアキが訪ねてきて、おろおろしている2人がいる部屋の窓ガラスがガチャンを割られて終わり。びっくりしたー。衝撃のラスト。

なんて感想言ったらいいのかな。ちょっといろいろ気になることはありました。距離感ね。東京から高速で1時間する場所に住んでいるのに、明子に助けを求められてすぐ東京へ行き、すぐ戻って、ノリアキもすぐ来て…そんなことは些細なことか。明子が静岡出身で祖母が待っていた駅もロケ地が静岡駅だからタカシってどこに住んでるんだろ?って気になっちゃって。タカシが住んでいる場所が都内ならまだ分かるんだけどね。

明子は、デートクラブで働きながら、祖母のことも思い、恋人におびえ…いろんな表情が見られました。ノリアキとは別れるつもりないのかな。別れたいというようなことは言ってないもんな。

そして音が印象的でした。タカシは大学教授は引退したものの、翻訳の仕事をしているので、仕事関係の電話もよくかかってきます。そのコール音、電子レンジの音、雑踏の声…外国の人から見ると日本ってこんな音で溢れている世界なのかな。

映画の後、奥野さんと臨ちゃん登場。座席は150弱くらいだったと思うのですが、結構空いてた^^; 6~7割の入りだったと思います。映画が終わった途端に帰られる方も何人かいらっしゃいましたし。臨ちゃんは紺のシンプルな長袖のワンピース…だったのかな。後ろの方に座ってしまったので、下がどうだったのか見えなかった。この映画のインタビューでいつも見られる髪を後ろでひとくくりにした髪型で金色の大きめのイヤリングをしていました。生で見るのは2回目だけど、すらっと背が高くて細くてキレイ~!

司会の方がいていくつか質問に答えてという感じでした。一問一答全て覚えているわけではないので覚えているところだけ。夜中にぼーっと見てしまうので、こんなに朝早くからありがとうございます。と臨ちゃんが言ってました。

後はよくインタビューで見かけた演出方法など。奥野さんは最後までわけのわからない映画だったそうです。出来上がりを見て初めて隣のおばさんとタカシの関係を知ったそうです。初めて海外に行き、今度釜山映画祭にも行くと言ってました。カンヌでは握手を求められたり、有名人気分だったけど、東京に戻ってきたら全然で…と奥野さんはいちいちぼやき節っぽくて面白かったです。臨ちゃんがおいしいと言っていたカンヌの食事もおいしくないと言ってたし。

臨ちゃんは、英語を勉強していて控室でも英語をしゃべっていると司会者の方も言ってました。あれはなんだったんだろうと思って、また間を空けて観て欲しいというようなことを言ってたので、私もそうすることにしました。次に観に行っても、言っちゃなんだけどそんなに混むとは思えない。賛否両論あるだろうと奥野さんも言ってましたしね。でもやっぱり何か気になる映画なんです。

元々大きな声、大きな音に弱いんで一見普通の青年に見えて狂気をはらんでいる加瀬さんの演技は怖かった~。

いつまで公開しているか分からないけど、ステナイデというフリーペーパーも欲しいので、10月になったらユーロスペースに行ってみようかな。

臨ちゃんにとっては大きな経験になっただろうな。もっともっと映画に出て欲しい。桃李くんは割と映画中心でやってるけど、そういう売り方にするのもなんだか分かる。たくさん他の映画の予告も見たけど、映画って面白そうな作品多いもん。テレビみたいに気軽に見られるのもいいけど、つまんないの多いというのが本音。テレビドラマによく出てたけど、今は映画中心と言う人も多いしね。

全然感想って感じじゃない^^; うまく感想が書ける人がうらやましい。音や映像が印象的でした。分かりやすく面白い!感動!というタイプの映画じゃないけど、シリアスなだけじゃなくユーモアもあって…もう1回観に行って来ます。

パンフレットを読むと、震災前にオーディションがあり、大体のキャストは決まっていたそうです。日本ではかなり著名な主役たちが集まり、出資者も集まったんだけど、震災で延期になると、出資者は去り、主役のスケジュールも埋められており、再度オーディションを行い決まったのが臨ちゃん達ということだそうです。

散々噂されてたけど、宮崎あおいさんはホントにそうだったのかなぁ。キャストに商業的価値があり、出資者が集まったということも書いてたし。ちょうど今映画も公開されてるし、映画もたくさん出てる人だしね。巡り巡った縁なんだね~。次の仕事に繋がりますように。