PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

小林靖子さんインタビュー

 

#1 特撮とアニメの大脚本家 小林靖子が語る「杉良と藤田まこと」への愛

#2 「絶対レッドにならないキャラ」にハマっていた松坂桃李くん

#3 「変身しないものは書けない」脚本家・小林靖子が語る特撮と時代劇の未来

 

結構長いのでお時間のある時にどうぞ。

 

追記で”「絶対レッドにならないキャラ」にハマっていた松坂桃李くん”の後半部分を引用しています。

 

 

空気が変わったのは『仮面ライダークウガ』のあたり

 

―― 特撮ヒーローものは、もはや若手の登竜門的な枠として注目されていますが、小林さんの作品からは、北川景子さん、佐藤健さん、松坂桃李さんと、本当の意味で大成している人が多い印象があります。

 

小林 たまたまだと思いますよ。昔に比べると大手事務所の俳優が出演するようになって、ブレイクしやすくなったという面はあるかもしれませんが。

 

―― 小林さんから見て、どの辺が転換期だった、みたいなのってありますか?

 

小林 やっぱり『仮面ライダークウガ』のあたりですかね、オダギリジョーくんがブレイクした。で、「奥さまに大人気」みたいに、ワイドショーで取り上げられるようになって、だんだん若手俳優の登竜門と言われるようになっていったと思います。

 

―― ご自身の脚本を演じられた佐藤健さんはどんな印象でしたか?

 

小林 佐藤くんは最初からすごかったですね。まだ10代でしたけど、純粋に芝居を楽しむ人というか。普通あのぐらいの年齢だとかっこ悪いシーンでも、少しかっこよさげにやりたがるところを、思いきった演技でされてましたね。表面的なお芝居じゃなくて、このキャラはこういう内面だからこういうお芝居をするっていう論理的な感じもしました。

 

―― 『シンケンジャー』の松坂桃李さんは、正直僕は初回を見て、最初、ヤバいなと思ったんですよ。でも、どんどんうまくなっていって。

 

小林 戦隊ものだったら絶対にレッドにならないタイプのキャラで、「殿」という設定上、最初はセリフも少ない役だったわけです。でも松坂くんの雰囲気はこのキャラにハマってましたね。だんだんお芝居もハマるようになっていったのが印象的でした。

 

―― 北川景子さんも出演された『セーラームーン』チームは今でもそれぞれの誕生日に集まったり、仲がいいそうですね。

 

小林 仲いいですけど、当時は今ほど仲良かったわけではないです。普通(笑)。でも大人になってから、1年一緒に何かをやった仲間は貴重だなって思いますよね。親とかよりも全然ずっと一緒にいるし、戦隊なんかは常に5人一束で動くので、5人の中ではいろいろ毎年、何かはありますよね。

 

―― 特撮ものに出演していたことを、昔は「黒歴史」と言われることもありましたけど、最近はみなさん、特撮時代の思い入れを語ることが多いですよね。

 

小林 若い頃に1年かけてやった作品だから、当然みんな思い入れはあると思うんですよ。昔は、それをしゃべる場がなかったからヘンに「黒歴史」扱いされたんじゃないですか。今は思い入れを語らせてもらえる場があるから、「若手登竜門」というふうに言われるようになった。それだけのことだと思うんです。

 


 

こういう記事に臨ちゃんの名前が出てこないのは残念過ぎる。桃李くんがレッドらしくないレッドだとすると、殿茉子信者としては茉子のような落ち着いたピンクというのも珍しいと思う(大して特撮見てないけどね)。小林さんの口から茉子のこと、もっと聞いてみたいよ。

 

そして、特撮あるあるをばっさばっさと否定してくれるのも嬉しい。何が黒歴史だ!

 

今でも毎年集まる北川景子さんたちのことも当時の仲は”普通”っていうのも面白かったな。