PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

第16話 もうひとりのレッドレンジャー

Fight Fire With Fire(第四十四幕 志葉家十八代目当主第四十五幕 影武者)

↑お正月という設定がなくなっているので、前半が四十四幕、後半が四十五幕になってます。

 

そしてついにこの展開が来ました

 

 

シバハウスの外で稽古中のジェイデンを見ているミア。ふと、目をやると門のところでジイが誰かからシバ一族の印が入った封筒を受け取っているのを目撃。その封筒をジイがジェイデンに渡していた。難しい顔で手紙を読む二人。

 

ジイ「とうとうこの日が来たな」

ジェイデン「すべてが変わる。みんなが俺の秘密を知るんだ。許してもらえるといいが…」

 

それを扉の影から聞いているミア…からのオープニング。いきなり展開早い!

 

 

六文船

ダユウ「(咳払いして)オクトロー」

オクトロー「ダユウ、戻ったのか」

ダユウ「フューリーワルト(ススコダマ)の歓迎がないわけ?」

天井からいっぱい降りてくる

オクトロー「サービス過多じゃぞ、どけ。お前がいないと口喧嘩もできん。よく戻ってくれたなぁ」

ダユウ「じゃあ、マスター・ザンドレッドは、まだ川に沈みっぱなしなの?」

オクトロー「そうじゃ。人間の世界に長くい過ぎて酷い水切れになってしまったんじゃ。お前の楽器は元通りじゃ」

ダユウ「えぇ。これからはマスターのために弾くわ」

オクトロー「そうか。でもいつ戻ることやら。三途の川の邪悪の水をどんどん吸い込んでるはずなんじゃが、やはりマスターほどのパワーを満たすにはそれだけの時間がかかるというわけじゃ」

ダユウ「それじゃ川の水をもっと増やさないと」

オクトロー「それもそうじゃが、もっといい手がある。レッドレンジャーに罠を仕掛けるんじゃ。あいつさえ倒せばマスターの封印は解けるんじゃからな」

ダユウ「作戦はあるの?」

オクトロー「あるぞ。ぴったりのナイロックがおる。雷を操り、炎に対抗する炎を持っておる。フィエラ(ヨモツガリ)!」

フィエラ「会いたくなったの、オクトロー。私ほど邪悪な女はいないからねぇ」

オクトロー「フィエラ、お前に働いてもらうぞ」

フィエラ「あーら、ダユウ、あんた二度と戻って来ないと思ってたのに。どうしたの? お友達ができなかった? ここと同じでさ」

ダユウ「あたしはねぇ、どこに行こうとナイロックなのよ。そうやってねぇ嫌味を言うヒマがあるんなら他にやることがあるんじゃない? レッドレンジャーを倒しなさい」

フィエラ「楽勝よ」

オクトロー「楽しみじゃ」

 

 

鳥居の近くの茂みに潜むオクトロー達

オクトロー「今回の作戦にはお前の能力が必要なんじゃ。ターゲットはレッドレンジャーのみ。これはシバ一族を倒すために特別に作られたものじゃ」

フィエラ「はぁ、何なの?」

オクトロー「ファイヤー・ブラッシャー。レッドのシンボルパワーの火じゃ。つまり火には火で対抗しようというわけじゃよ。これには三途の川の邪悪な炎が仕込まれておる。それを食らえばレッドレンジャーは跡形もなく燃え尽きるじゃろう。そうじゃ、レッドレンジャーの最期じゃ」

 

 

ギャップセンサーが鳴り、場所確認

ジェイデン「神社が襲われている、行くぞ!」

ミアはちょっと何か言いたげな表情

 

 

神社を逃げ惑う人々。ジェイデンたち、駆けつけ変身

 

フィエラ「あれがレッドレンジャーね。火をいただくシバ一族の頭。このファイヤー・ブラッシャーで目にモノ見せてやろうじゃないの」

 

ムーガーとバトルしてるレッドレンジャーに狙いを定める

フィエラ「よーし、いただき!」

レッドレンジャーに命中し、ダメージを受けている

 

レッド「体の中、燃えているようだ」

フィエラ「あーら、そう? もっと味わってみちゃう?」

連続攻撃を木の影に隠れてかわしていく

レッド「どうしたというんだ。あれは何なんだ。どこへ行った?」

フィエラ「呼んだ? 食らえ!」

レッド「まただ! 体が…」

 

ブルー「ジェイデンが狙われてる! 守らないと」

フィエラ「遅い!」

ダメージを受けるケビン

フィエラ「もう! 邪魔しないでよ」

レッド「気をつけろ。かなり強力だ」

ブルー「心配するな」

レッドレンジャーがフィエラに斬りかかるが、消えてしまう

ブルー「僕は大してダメージを受けていない」

レッド「本当か?」

ブルー「あぁ、引っかかれた程度だ。僕らが盾になろう」

またダメージを受けるレッドレンジャー

エミリー「どうしてジェイデンだけこうなるの?」

フィエラ「教えてやろうか。シバ一族の頭は強力な火のシンボルパワーを持つ。このファイヤー・ブラッシャーは火のパワーを利用してるってわけさ」

 

フィエラ(お前達に私は止められない。見ることもできない)

 

グリーン「どこに行った?」

ブルー「とにかくジェイデンを守るんだ」

みんな「了解!」

いろんな方向から消えたり現れたりして攻撃するフィエラ

レッド「やめてくれ、みんな。こんなの…」

グリーン「お前を守らないと! それに大した攻撃じゃない。俺たちチームだろ」

イエロー「そうよ、あなたのことは絶対守って見せるから」

ゴールド「その通り。俺達は最後までチームだ!」

 

レッド(チームワークか…)

 

フィエラ「次行っていい?」

また攻撃を受けるレンジャーたち

 

レッド「頼む。これ以上無茶はやめてくれ。俺は大丈夫。相手になるぞ。仲間には手を出すな」

スーパー化

 

フィエラ「素敵な衣装」

また攻撃を受けるレッドレンジャー

フィエラ「逃げたって無駄だよ」

 

ブルー「追うぞ! ジェイデンを一人にするな」

ピンク「えぇ」

グリーン「ジェイデンらしいよな。俺達を守るために」

 

フィエラ「ずいぶん仲間想いだね。全く人間ってバカみたい」

レッドレンジャーの目の前にいたフィエラが消えて、レッドレンジャーの後ろに回り込んでいた(空中)

フィエラ「さぁこれで終わりだ!」

レッド「どうかな。ブルバズーカをお見舞いしてやる」

攻撃を受けたけど、振り向いてブルバズーカを放ちつつ、変身解除。フィエラ、一の目撃破

 

陰で見ていたダユウとオクトロー

ダユウ「あの炎でも倒せないなんて、どういうこと?」

オクトロー「あいつがシバ一族の頭なら、そのシンボルパワーで絶対燃え尽きているはずなんじゃ。まさかそういうことか」

 

ブルー「ジェイデン、しっかりしろ! もう大丈夫だ」

ジェイデン「お前が指揮を執れ」

ブルー「任せてくれ」

ロボ戦・クローアーマー・メガゾード(ダイカイシンケンオー

 

意識が薄れゆくジェイデンの前に女性

???「ジェイデン、心配ないわ。私に任せて」

 

ロボ戦でバラバラになったゾードたちの前にライオンゾード(獅子折神)が来て、巨大化したフィエラを攻撃する

ゴールド「まさか、ジェイデン?!」

ブルー「イヤ、ジェイデンは下にいる」

イエロー「じゃ、どういうこと? 誰が乗ってるの?」

 

???「消えたり現れたりはもうたくさんよ。このまま消え去りなさい」

フィエラ「何言ってんの?」

???「甘いわ。その程度の攻撃、私には効かない。もう二度と現れないで。その髪、濡れてるみたい。乾かしてあげるわ」

フィエラが炎に包まれて、爆発

 

???「サムライレンジャー、勝利は我らに!」

ピンク「これってどういうこと?」

イエロー「それよりまずジェイデンよ」

 

変身解除して、ジェイデンの元へ

エミリー「ジェイデン」

ミア「大丈夫?」

ジェイデン「大丈夫、心配ない」

アントニオ「さぁ捕まれ」

ケビン「シバハウスに運ぶぞ」

 

ジェイデンを運ぼうとしたが、背後にレッドレンジャーが!

 

エミリー「何?」

ミア「あれって」

 

エミリー「どうしてレッドが」

 

変身解除すると金髪白人女性

 

アントニオ「あんたは?」

ジェイデン「…俺の姉さんだ」

ケビン「えぇっ!」

ジェイデン「ローレンだよ」

マイク「姉さん? 姉さんがいるなんて知らなかった」

 

ローレン「久しぶり」

ジェイデンに近寄り、頬をなでる

 

エミリー「どうして私達、聞いてないの? それに、今までどこに?」

マイク「ジェイデンと離れていたわけは?」

ミア「待ってよ、そんな質問攻めにする前に言うことがあるでしょ。ローレン、サムライレンジャーにようこそ」

ローレン「ありがとう、この日が来るのをずーっと待ってたのよ。あなたたちとも会いたかった。特にジェイデン、あなたに」

笑顔を見せるジェイデン

 

最初から歓迎ムードだぁ~。シンケンだとこの辺で四十四幕は終わり

 

 

シバハウス

ジイ「ナイロックはローレンの存在を知らない。これは二人の父親の考えだった。以前の侵略の際にザンドレッドが仕掛けた総攻撃のでサムライレンジャーは圧倒された。そこで彼は未来を二人の子供に託した。ローレンは秘密の隠れ家に逃がされ、封印のパワーを習得するためにだ。だが、パワーを得る修行の間にもナイロックとは戦わねばならない。そこでジェイデンがその役」

ミア「でもまだ小さかったでしょ」

ジイ「その通り。だから彼らの父親は不完全なパワーのまま、あえてザンドレッドに挑んだ。不完全な封印であってもしばらくの間、ザンドレッドを三途の川に縛り付けておくことができる。その間に娘が完全に封印のパワーを習得し、息子が力をつけ、世界を守れることを願ったのだ。ナイロックを欺くため、ジェイデンは何より辛いことに耐えてきた。仲間に真実を隠すことだ」

マイク「そんな秘密があったなんて」

ミア「誰にも言えず、ずっと一人で抱えてきたのね」

エミリー「じゃ、お姉さんの修行は終わったの?」

ジイ「そうだ。ローレンは封印のパワーを身に付けた。これで永遠にマスター・ザンドレッドを封じることができる。やっとこの日が来たのだ」

 

 

六文船「あーりゃまぁ、まさかレッドレンジャーが影武者だとは。ずっと騙されていたわけじゃ。だから封印のパワーを使わなかったのか。どうりでファイヤー・フラッシャーで燃え尽きんわけじゃ」

ダユウ「マスター・ザンドレッドがいたら、大暴れして、三途の川の水があふれたかもね」

 

 

シバハウス

ベッドで体を起こしたジェイデンが何か飲んでいる

ローレン「昨日の戦い、よくやっていたわ」

ジェイデン「(照)」

ローレン「本物のサムライになったわね」

ジェイデン「姉さんこそ、あの戦いぶり、すごかったよ」

ローレン「さぁ、お茶のお替わりよ。あなたのこと、ずっと考えてた。きっとあなたも私と同じで孤独なんだろうなって」

ジェイデン「そうだね。だけど友情は学んだ。今はみんなが家族みたいなもんさ」

ローレン「よかったわね。私もそうやって家族のようになれるかしら? あなたに、私に、あなたの仲間で」

ジェイデン「姉さん、俺達、まだ一緒にいられないだろ」

ローレン「でも、もしかしたら何か方法があるかも」

ジェイデン「この日が来るのは分かってた。今は姉さんがレッドレンジャーだ。みんなのリーダーになるんだよ。俺はもうここから去らなきゃいけない」

ローレン「ジェイデン!」

ジェイデンに背を向け、洗面器のタオルを絞りながら泣いてる

ジェイデン「この世界を救えるのは封印のパワーだけだ。みんなはそのパワーを使える姉さんを守らなきゃ。俺がいたら邪魔になる。俺がいたら混乱させる」

ジェイデンの鎖骨当たりの汗を拭いてるローレンの手に自らの手を重ねるジェイデン

ジェイデン「致命的な問題が起きるかもしれない」

ローレン「本気なの?」

ジェイデン「レッドは一人だけでいいんだ」

涙を流すローレン

 

 

外のキッチンでアントニオが食事を作っている。ローレンの歓迎会

エミリー「ローレン! ちょうどよかった」

エミリーとミアは中から食事を運んできて、ローレンも外へ出てきた

アントニオ「やあ、ローレン、待ってたよ。新しいレンジャーにスペシャルバーガーだ」

ローレン「ありがとう」

テーブルの上に置いたローレンのサムライザー(ショドウフォン)を見て

マイク「わぁ古いタイプのだ。これだったらシンボルもきっちり書けるかも」

※パワレン版サムライザーは筆がないそうで、ローレンのサムライザーはシンケンジャーと同じものを使ってるそうです

エミリー「それはどうかしら。マイク漢字が下手なの」

マイク「おい!」

ローレン「これ、父の物だったの。最期の戦いで使ってた」

マイク「あぁ…ごめん」

 

部屋の中では荷物をまとめるジェイデン。箱に入ったブラックボックスやディスクを見ている。それを影で見ているジイ。

 

エミリー「レンジャーに女の子が増えて嬉しいわぁ。今度私達だけでおでかけしましょ

ミア「そうねぇ」

 

荷物を持ったジェイデンが玄関に現れる

 

アントニオ「おい、やっと来たか。待ってたぜ。お姉さんの歓迎会だ。ケーキもあるんだぞ」

エミリー「早く!」

 

ジェイデンの表情を見て、何となく異変を感じる

アントニオ「あ…」

ケビン「ジェイデン、どうした?」

 

ローレンがジェイデンの元に行くと、ブラックボックスやディスクの入った箱を渡される

マイク「あれ? どうしたの」

 

ジェイデン「これからは姉さんに従うんだ。これからは彼女がレッドレンジャーだ。俺は出ていく」

エミリー「どういうこと?」

マイク「ちょっと旅行に行くだけ、だろ」

ジェイデン「もう戻らない」

「なんで」「どうして」と口々に総ツッコミ

ミア「ジェイデン、行かないで。だって、仲間でしょ」

ジェイデン「分かるよ、でも封印のパワーを使えるのは姉さんだけ。俺にできないことができるんだ。この戦いを終わらせられる。力を貸してくれ」

アントニオ「お前も必要だ。ローレン、そうだろ?」

ローレン「…」

アントニオ「必要だろ!」

玄関から出てくるジイ

マイク「メンター、なんでさ。こうなるってことなんで隠してたんだよ。頼む! ジェイデンを止めてくれ」

ジイ「それはできない。誰にもな」

ジェイデン「ジイ。ここまで導いてもらった」

ジイ頷く

ジェイデン「本当に感謝している」

一人一人の顔を見る

ジェイデン「マイク、エミリー、アントニオ、ミア、ケビン、みんなが仲間でよかった」

ケビン「僕も行くよ」

ジェイデン「お前はサムライレンジャーだ。ここに残って姉さんと一緒に戦ってくれ。お前ならそれが誰よりもできるはずだ」

ただ見送るしかない仲間達

エミリー「なんでこうなっちゃうの」

 

夕食後

ジイがひとりで後片付け(どうでもいいけど泡がついてる皿をそのまま布で拭いてるー)

 

リビング

エミリー「ジェイデンのおかげでここまでできたの。彼と一緒に戦ってきたからここまで強くなれたの」

マイク「なぁどうすりゃいいんだ。このままジェイデンのことを忘れるのか」

ローレン「それはダメよ」

ケビン「マイク、ジェイデンだって言ってただろ。サムライとしての任務があるんだ」

アントニオ「あいつは親友だ。それにさ俺はみんなと違ってサムライじゃない。だからあいつと行くよ」

マイク「ごめん、ローレン。君はすごいサムライだよ。でもジェイデンの代わりにはならない」

 

 

おーっパワレン版独自の展開ー! しかも、結構この展開好きかもしれない。年下の義母よりはお姉さんの方がいい(-_-;) 姫が出てきてからの(恐らく男性)ファンの盛り上がりが嫌だったんだよねー。こっちの場合は、お姉さんが来たのは仲間が増えたくらいの感覚でいたから余計切ない! もしシンケンでもこの展開で丈瑠のお姉さんだからそこそこ名の知れた女優さんなんて使ってたら、結構、姉弟萌えの人いそう…私か(^^ゞ パワレン版は2話分詰めたりするからロボ戦2回やったりして、仲間同士の熱いつながりとか情緒とかあんまりないんだよね、と思ってたけど、今回も2話分とはいえ、バルクとスパイクも出てこないし、変身もロボ戦も前半で終わらせて、後半はずっとドラマだったから、よかった。今までで一番よかった。シンケンお正月回の丈瑠と茉子のシーンはなかったけど、ジェイデンとミアはそこまでの関係性じゃないっつーか(^^; それを再現されても何かね。