PeachRedRum

高梨臨ちゃんのファンです

第7話 再会のメロディー

He Ain't Heavy Metal, He's My Brother(第三十四幕 親心娘心)

 

シバハウス。マイクがあくびをしながら起床。テーブルの上のジュースを手に取ると、ギターの音色が聞こえる。

マイク「ねぇ、このギターどこから聞こえてくるの?」

エミリーとジェイデンは部屋の中で稽古中。3人+ジイで外に出て見ると、ギターをつま弾く青年がいた。

ジェイデン「やあ」

青年が顔をあげる

ジェイデン「何か用かい?」

青年「どうも、テリーです。ミアの弟の」

ジェイデンとマイクが顔を見合わせる。オープニング

 

 

シバハウスの中に連れてこられたテリー

マイク「ミアの弟なんだ?」

テリー「はい、そうなんです」

マイク「それじゃ、シバハウスへようこそ」

テリー「おぉー、すごいとこですねぇ。ところで姉はどこです?」

エミリー「ケビンと買い物に行ってるわ」

テリー「料理はさせてませんよね?」

一同笑う

マイク「その辺は学んだからさ」

テリー「剣の扱いはうまい。包丁はてんでダメなのに」

エミリー笑う…ことはなら笑わないだろうなぁ

ジェイデン「何をしに来たんだ?」

テリー「夏休みだから小児病院でボランティアに。うちの両親は僕を医者にしたいんだ」

マイク「医者になるのにギターが必要?」

テリー「これ? ボランティアで歌うたったりするからです。ミアに歌ってほしかった」

エミリー「ミア、歌うの?」

テリー「はい、うまいです。子供の頃は二人でバンドを組むつもりだったんです。でもパワーレンジャーになるからって」

 

ギャップセンサーが鳴る

マイク「続きは後で」

エミリー「えーと、話していたいんだけど」

テリー「あー、気にしないで。行って下さい。僕ならメンターと話をしてます」

エミリー「すぐ戻るからね」

テリー「待ってますから」

 

シバハウスを出た時点で変身してる3人。学校へ(三十四幕の学校のシーンそのまま)

グリーン「ムーガーが学校に来ても仕方ないだろ」

レッド「戦い方を勉強しに来たんだろ」

ゴールド「残念だな。学校は今夏休みだ!」

 

ベランダから外へ

グリーン「早引けすんのか?」

イエロー「じゃ放課後の活動の時間ってことね」

 

グラウンド

レッド「まとめて遊んでやる」ムーガーを斬りながら

ゴールド「ドッジボールなんてどう?」

ブルー「ここまでおいで! いくらでも相手してやる」

 

滑り台を滑る

イエロー「ほーら鬼さんこっちだ」

 

鉄棒ぐるぐる

グリーン「さぁ遊ぶときはみんなで楽しく、だろ?」

 

レッド「授業はここまで」一網打尽

 

ピンク「みんな! 遅れてごめん。でも平気だったみたいね」変身解除

 

ジェイデン「援護ありがとう、アントニオ。すごく心強い」

アントニオ「あぁ嬉しいこと言うねぇ」

 

エミリー「そうだ、ミア、嬉しいことといえば…早くシバハウスに戻んなきゃ」

ケビン「何? なんかあった?」

マイク「弟が来てる。何だかギターがすげー上手そうだったぞ」

ミア「弟がギターを持ってる?」

エミリー「そう。一緒に歌ってほしいって言ってたわ」

ミア「あぁ…それで?」

エミリー「うん!」

 

アントニオ「ちょっと待って、弟ってギター弾けるの? はぁ、すごーい。ぜひ会いたい。自分のギターを持ってすぐシバハウスに行くから引き止めてね」

ミア「…」

 

 

シバハウス

ゲームしているマイク

マイク「よぉ! テリー」

エミリーにっこり、お盆を持ったミアが気付く

ミア「テリー!」

テリー「お姉ちゃん! やぁ、久しぶり」二人抱き合う

ミア「ケビンとは初めてよね?」

テリー「ブルーレンジャーでしょう?」

ケビン「そうだ」

テリー「話は良く聞いてます。助けてもらったって」

ケビン「ハハハ…いいギターだねぇ、見せて」

テリー「どうぞ」

ケビン「あぁ、すごい…」

ミア「何しに来たの?」

テリー「一緒にバンドやろうよ! 今度の金曜、ライブがあるんだ。そこで歌ってくれないかな?」

ミア「それは…無理ね」

エミリー「どうしてよ、ミア。私たち見てみたいってば」

口々に「そうだ」

ケビン「歌わないのか?」

 

ミア「(テリーに向かってちょっと怖い顔)ちょっと外で話そう」

 

テリー「ねぇ? どうしたのさ」

ミア「テリー、この夏休みに将来を考えなきゃって、ライブしてる場合?」

テリー「でもたったの1回だよ。ワールドツアーをやるわけじゃない」

ミア「現実を見なさい。ロックスターよりお医者様の方がずっといいでしょ」

テリー「パパとママみたい」

ミア「そう、でも当然だわ。みんなあなたを心配してるの」

テリー「そんなの余計なお世話だよ。忙しいのにライブに誘って悪かったね」

 

再びシバハウス内

ミア「テリー」

ミア「もういいって。ボーカルは別の人探すから」

ミア「…」

 

テリーは外へ

アントニオ「よぉ。ミュージシャンやってる弟くん?」

テリー「えぇ、僕です」

アントニオ「そっか。腕前はミアの料理くらい?」

テリー「違うと思います」←ちょっとムッ

アントニオ「からかっただけだ。俺、アントニオ。まだ帰らないだろ? 一曲一緒にやろう」

テリー「でも、僕そういうのあんまり…待って、ボーカル?」

アントニオ「桟橋で歌ったりするぜ。魚は文句言わないし」

テリー「じゃ一緒にやろう。ゴールドな歌声聴きたいな。ゴールドレンジャーでしょ?」

アントニオ「あっはは。そうさ、君上手いな」

肩を組んで、シバハウスを後にする

 

 

六文船

オクトロー「いくら薬をもらったところでなぁ、レンジャー共に負けたせいで私もマスターも胃が痛くて仕方ないんだ」

セラーター「大した失敗ではない」

オクトロー「そんなこと言う前に結果を出してみろ」

セラーター「今回はちゃんと成功する。我輩のパワーをもってすればレンジャー共などひとたまりもない。永遠に消えてなくなる」

オクトロー「忘れるな。そう何度もチャンスがあるわけじゃないぞ。次こそは頑張らんとお払い箱じゃぞ」

セラーター「フン、心配ご無用」

 

 

バルクとスパイク。サムライへの道は厳しい…ライブのポスターを見て、音楽をすることにし、小屋で練習。

 

 

アントニオとテリーも練習

テリー「みんな、すげーいい感じだよ」

アントニオ「言ったな、本番待ち遠しい」

 

 

シバハウスを訪ねるテリー

エミリー「あら、テリー! あー、ミアは出かけてるの。でも中で待ってたら?」

テリー「いいんです、これ渡しに来ただけだから」チケットを手渡す

エミリー「そう、分かった」

テリー「きっと来てくださいね」

チケットの裏を見る

エミリー「ヒューチャリング アントニオ?!」

 

 

バルクとスパイクも同じライブに参加するらしい。

 

 

ベンチで一人思い悩むミア

ミア(なんでテリーは将来のことちゃんと考えないんだろう?…やだ、ホントにママみたい)

  「昔は楽しかったけど」

 

回想・ギターを弾く幼いテリーと歌っている幼いミア

 

ミア「(笑顔になって)世界一のバンドだった」

 

そこにバルクとスパイクが通りかかり、スパイクはミアが気に入った様子。バルクにライブに誘えばいいと言われるが、ミアに電話がかかってくる。

 

ミア「ごめんなさい、ちょっと急いでるの!」

スパイク「これ、あげる」(ライブのポスター)

ミア「私に? ありがとう、でも行かなきゃ。またね」

 

 

ミア以外は変身

セラーター「調子に乗るのもそこまでだ」

ムーガーとのバトル

 

レッド「おとなしく冥界に帰ったらどうだ」

セラーター「何を言う」

みんな吹っ飛ばされる

 

セラーター「とうとうこの時が来た。ここでお前たちを片付けて、我輩の計画を推し進めようではないか。我輩の夢が現実になる」

ピンク「甘いわね、セラーター」

セラーター「何?」

ピンク「あなたの計画なんて私が阻止してやる」

セラーター「お前にできるものか」

バトル

セラーター「その根性だけは認めてもよい」

ピンク攻撃を受けて倒れる

セラーター「だが我輩の趣味ではない」

 

レッド「ミア、ブラックボックスだ」

ピンク「ありがとうジェイデン、助かるわ」

スーパー化する。バトル

 

セラーター「なんということを…」

みんな駆け寄る

イエロー「すごいわ!」

アントニオ「めちゃくちゃ強いぜ」

セラーター「それで勝ったつもりか。まだほんの序の口。パピロックス(切神)、いでよ!」

 

セラーターは退散、パピロックスとムーガーが巨大化してロボ戦

 

ゴールド「やったぁ! ロックだぜ」

レッド「サムライレンジャー、勝利は我らに」

 

 

夜のシバハウス

マイクとケビン踊る

マイク「そう、ノって」

ケビン踊る

マイク「もっとノって」

 

マイク「イエーイ、そうだ」

ケビン「じゃこんなのは?」

オリジナルダンスを披露してマイクにドン引きされる

ケビン「ははっ、どうだ」

 

エミリー「ミア、ライブ行かないの?」

ミア「私は止めておくわ」

ケビン「ミア、弟とケンカでもしてるのか?」

ミア「あの子ライブじゃなくて病院のボランティアで来たはずなのに」

ケビン「…」

エミリー「まぁわかるけど、でも、戦いも終わったし、たまにはパーッと騒ぎたいじゃない?」

無言のミアにみんな出ていく

 

ポケットから紙を取り出す

ミア「テリーのライブのチラシなんて(チラシをよく見て)…チャリティーライブなの?」

 

 

バルクとスパイクのラップ。スパイクのお父さんの友達のバルクといつも行動を共にしてるって謎な関係。

 

舞台袖で会場を見るアントニオ

テリー「次は僕らだ。ミアは来た?」

アントニオ「誰も来てないみたいだ」

テリー「そう…」

アントニオ「でも必ず来るさ。ほら、盛り上がっていくぜ」

 

アントニオがボーカルのバンド。アントニオの歌声素敵ー。

 

 

会場入りするジェイデンたち。ノリノリのマイク。結局ミアもこっそり見に来てる…と思ったら、ステージでアントニオと歌いだしたよ!

 

ステージ終了後。舞台裏

ジェイデン「アントニオ! すごかったな。来てよかったよ」

エミリー「ホント、めちゃめちゃかっこよかった」アントニオの首のところに抱き付く。うわーかわいい!

アントニオ「すっげ―楽しかったけどさ、でも釣りには負ける」

一斉にツッコまれる

ケビン「ホント、よかった」

 

片付けしてるテリー

ミア「チャリティーライブだっていえばよかったのに」

テリー「聞かなかったろ?」

抱き合う二人

ミア「ごめんね。この世界を守る使命は何より大事だけど、でもあなたが昔みたいにバンドをやってるのを知って、私ちょっとうらやましくなっちゃったみたい」

テリー「僕が本当になりたいのは医者なんだ」

ミア「ホントに?」

テリー「だって、医者ってロックじゃないか」

ミア「さすが、我が弟」

肩を組んで出ていく

 

 

まぁはっきり言って全然違う話になってるけど、これでこれであり。英語のオリジナル版見ていて、話の流れは大体わかってたけど、英語版だと「brother」しか言わないから、兄なのか弟なのかも不明だった。肩組んだりしてるの見ると言葉が分からなくても弟っぽいけどね。今回改めて吹替え版見ると、テリーの声が好きな感じなのと弟っぽさがたまらない! アントニオも妙に兄貴っぽくてかっこいいし、なんと言っても歌ってるアントニオとミア、いいよ、いいよー。サムライレンジャーに限っては金桃派!

 

ミアは医者を目指してるはずのテリーが急にロックシンガーに進路変更したと思って、冷たい態度だったけど、それは全くの誤解だったと。ちょっと話すりゃ分かることじゃないかと思いつつも、まぁね。テリーの顔がかわいいから許す(なんじゃそりゃ)。シンケンとは家族構成も話の重さも違うけど、これはこれで好きだ。ジェイデンほとんどしゃべってないなー。