私の地元では先週土曜日に桃李くんゲストの「さんまのまんま」が放送されました(3週遅れ)。
たまたまその日の「にじいろジーン」にゲスト出演していた伊吹吾郎さんもシンケンジャーの話になりました。2009年に戦隊もののオファーが来て、プライベートな時に子供に「外道衆に負けないでください」と声をかけられた。それ以来バラエティの仕事も受けるようになって、以前は、「格さん」と呼ばれることが多かったが、「伊吹さん」「吾郎さん」と役者名で呼ばれることも増えた、と短いエピソードでしたが、映像として流れたのは第一幕の冒頭、変身解除からお茶をすする殿と彦馬さんでした。
話を聞いていた山口智充さんもリップサービスかもしれませんが、「見てました!」って言ってたし(まぁでも、ぐっさんは何かのライダーに出てたみたいだし(鎧武)子供もいるし、元々好きなのかなぁ)、この間のぐるナイスタッフもそうだし、業界人のシンケンジャー好き率は結構高いのかも。
しかしまぁホントに伊吹さんには感謝ですね! 伊吹さんをはじめ、丈瑠の父のツダカンさんとか茉子の両親の冨家さん、伊藤かずえさん、千明の父の菊池健一郎さん、姫の後見人の松澤さんとか一般ドラマでも見かける俳優さんが出ていて、ビシッとしめてくれていたように思う。
どうでもいいことだし、気のせいかもしれないけど、映像として流れるときに桃李くんと臨ちゃんが揃った場面が流れるのがあまりない気がするんだよねぇ。臨ちゃんだとこれまで多いのは茉子メインの三十四幕の単独変身シーンだったり、ぐるナイのときはなぜか十三幕の女子二人の変身シーンだったり…普通に6人揃ってるところでいいのにねぇ!←シンケンジャーが映像として流れるところを全部見てるわけじゃないので的外れな指摘かもしれませんが。
さて桃李くんがゲスト出演し、シンケンジャーのエピソードを話した「さんまのまんま」の文字起こしをしてみたいと思います。長いです。
冒頭、デビューして何年?という質問から。売れたのはNHKの朝ドラからと言ってたし、桃李くんもそれまでは全然売れてないとは言ってたけど、イヤイヤ桃李くんは若者層ではかなりもう名前は知られてたのでは? 朝ドラで一般知名度を得た、ということでしょうか。すみません、「梅ちゃん先生」を見ていなかったので、どうも実感がない(^^;
さんまさん=さ、桃李くん=桃で以下読んでください。()内は私の勝手な解釈です。
さ「デビューは何でやったん?」
桃「デビューは戦隊ものだった」
さ「戦隊ものやったん?」
桃「戦隊ものでした」
さ「はぁ~(感心したように)。えっ何? 何やってたん? レンジャー。何レンジャー?」
桃「『侍戦隊シンケンジャー』っていう」
さ「あっ『シンケンジャー』」
桃「『シンケンジャー』っていう」
さ「せやせや。俺はお前に真剣じゃ~とか言うセリフの…」
桃「いやー真剣に取り組むっていうことも含め」
さ「やっぱりそうやろ?」
桃「で、後、この刀の真剣っていうのもかかってるんで」
さ「あれは半年? 大体出たら」
桃「いや1年ですね」
さ「戦隊もんってあれ1年続くのか」
桃「1年やった後にそのあとヒーローショーっていうのやんなきゃいけないんですよ」
さ「もう決まってんの? あれ」
桃「決まってるんですよ」
さ「一応でも仕事はあるということやな」
桃「そうですね」
さ「逆に考えれば」
桃「そうですね。2年ぐらいは。で、そのあとが大変なんですよね。お芝居としても戦隊の…なんて言うんですかね」
さ「セリフ回しとか」
桃「セリフ回しとか動きとかが癖づいてるんですよね」
さ「あぁ~せやから要するに『やるか!?』(大げさな動き)とかこういう動きになるんだ?」
桃「こういう動きに。だからこうただ走ってきて止まるだけでもこう戦隊だと、こういう感じに(立ち上がってジェスチャー付きで解説。びしっと止まる感じ?うまく説明できない)」
さ「そう」
桃「こういう風になっちゃうんで」
さ「せやな」
桃「体が反応するんですね」
さ「恋愛映画ではおかしいもんな」
桃「こうやって(戦隊的動き)やってきたらおかしいじゃないですか。はぁ~!ってやってたんで」
さ「静かに愛をささやくなんかないもんな」
桃「ないんですよ」
さ「結構声量がおっきい状態で言っちゃうみたいな」
桃「『ちょっと待って』とかでも『ちょっと待て!』(殿ボイス)みたいな」
さ「そやな(笑)。そうそうほんまにそやな。大変やなぁ」
桃「そうなんですよ」
さ「ほんでショーずーっと全国1年間回んの? 土日とか」
桃「1年ぐらい。そうですね」
さ「お母さん方がキャーキャー言うねやろ?」
桃「わかんないんですけど」
さ「要するに赤レンジャーやからキャー言われてたやろ?」
桃「いや赤レン…でも僕偽物なんですよ」
さ「『偽物』?」
桃「そうなんですよ」
さ「えっ何が?」
桃「影武者っていう設定だったんで」
さ「うん」
桃「だから1年続くじゃないですか。それの後半戦で『実はお前は影武者だ!』みたいな設定になるんですよ」
さ「設定になったん?」
桃「本物のレッドが出てくるんですよ」
さ「本人が一番びっくりすんの? えぇ~俺影武者?」
桃「ホントに後半戦で、僕はホントのレッドだと思ってやってたのに10か月以上経ったときにプロデューサーの方に呼び出されて」
さ「うそやん!」
桃「『君は偽物だからね』ってそこで言われるんですよ」
さ「それは間そういうセリフ出てけぇへんの?」
桃「出てこないんですよ、まったく」
さ「そっからどうすんの?」
桃「そっからなんですよ」
さ「『お前、偽もんだ!』って言われた後どうしたの?」
桃「もうだから僕だけ仲間はずれで」
さ「(笑)。そいつらそんな冷たいの? 10か月も戦ってきたのに」
桃「10か月も経って、で、本物のレッドが現れたから他の仲間…家臣たちはそっちについて戦いに行って、僕だけ独りぼっちなんです」
さ「(笑)。お前も行けよ」
桃「そうなんですけどね。いろいろそこにはドラマが…葛藤とかがいろいろあってなかなか戦いに行けないっていうような状況になるんですよね」
さ「ほいで最終話はどうなんの?」
桃「最終話は僕が所謂その本物のレッドの養子か何かに入るんですよ」
さ「(笑)。それで次のレッドはお前だ」
桃「次がお前になって本物になってようやくちゃんと本物のレッドとして戦いに行けるっていう…」
さ「(笑)」
桃「結構複雑なんですよ。最近の子供番組は」
さ「あぁ~そうしてあんのか」
桃「そうなんですよ」
さ「はぁ~。ほんでごめんなさい。全部収録終わって最終回いってショー行くよね、ショーに」
桃「ショー行きますね」
さ「ショーのときはどうすんの?」
桃「いやだからもう子供たちがそれを観終わった後なんで『お前は偽物だ!』みたいな」
さ「(笑)。『影武者だ!』言うてくれへんねんな」
桃「そうなんですよ」
さ「『偽物!』っていうて。そうそんなのやってきてたんだ。ほなもうそのとき必死だ?」
桃「必死です、必死です」
さ「収入さえあればいいっていうやつだったんだ」
桃「そうなんですよね。戦隊の場合はやっぱライダーと比べて5人いるんで」
さ「(笑)」
桃「ちくしょう、ライダー羨ましいな、みたいな」
さ「(笑)。そこに選ばれてんのにな」
桃「選ばれてるんですけどね」
さ「5人に選ばれんのも大変やもんな」
桃「そうなんですよ。オーディションがやっぱね、いろいろある…」
さ「すごいあれやろ?」
桃「すごいやっぱこうね、数なんで」
さ「今売り出しのきっかけになんねんもんな」
桃「そうですね。今その一つとされてるみたいで」
さ「そうか」
桃「でも戦隊の現場っていうのってこう、何だろピラミッドでいうと、一番上が割とベテランのカメラマンさん」
さ「『カメラマン』おう」
桃「で、監督。で、まあプロデューサーみたいな感じで。で、その他技術スタッフ」
さ「スタッフさん、うん」
桃「で一番下が僕らなんですよ」
さ「(笑)。『おめぇ…やれよこの野郎』っていう。カメラマンもあれか、ベテランやから『ばか!お前何してんだこの野郎!』とか」
桃「もう、そうなんですよ」
さ「『すいません!』とかいうて」
桃「『すいません! わかりました!』つって。『お前もう来んじゃねぇ、今日は!』みたいな。『帰れ!』みたいな」
さ「ほんならカメラマンが5レンジャー入ったらええのにな」
桃「(笑)」
さ「こういうのも経て今の松坂桃李があるんだ。ほな今もう収入あんの驚いてるやろ」
桃「あぁ~もう…どうしたらいいんだろうみたいな」
さ「(笑)。そやな。そやわな。すっごい安いねんもんな、最初の頃な」
桃「あんま言えないですけど」
さ「なぁ。家から通ってたん?」
さ「大泉の」
桃「大泉の東映です。みんな住むと思います」
さ「大泉って結構あれやな。外れの方にあるやつやな?」
桃「そうです、そうです、そうです。割ともうあんまり何すかね映画館」
さ「遊ぶところもないよな」
桃「遊ぶところもそうですね。オズっていうところのショッピングモールぐらいしかなくて」
さ「せやせやせや。ほんでやっと今はこっちで都内で住んでんのか、マンションに」
桃「都内の…そうですね、ようやく引っ越せて。大泉から抜け出せるって思いながら」
さ「2LDK?」
桃「いやいやいや。そんな広いところは住めないですけど」
さ「うそやん。お前、今も?」
桃「ほんとです。そうです、そうです。」
さ「まだ?」
桃「いや『まだ』って…もちろん。2LDKですよ? 一人暮らしで」
さ「おう、2LDKいるんちゃう?(笑)」
桃「いや~いらないと思うんすけど」
以下話題が移ったので、これまで。いやー結構ガッツリ話したね。これで7分くらい。
面白おかしくネタバレしていいのか! さんまさんに正しく伝わったのか!なーんてどんなきっかけでもいいから見てほしいなぁ。そしてドラマ性の高さに驚いてほしい。
大泉学園の話は元住人としては懐かしい。オズも行ってたー。華やかな芸能人からすると地味に見えるかもしれないけど、でもいい街だよ。私が住んでた頃は特撮に全く興味がなかったので、もしかしたら特撮俳優の人とすれ違っていたのかなぁ?
そのあと、ドラマの番宣になり、さんまさんは木村文乃さんを紹介しろという話になってたけど、臨ちゃんがもう少しメジャーになってたら、シンケンジャーの仲間で臨ちゃんも出てたんだよ、って話にはならないか…伊吹さんすら話に出てこないもんな。
いろいろ書こうと思ったけど、文字起こしに疲れた…。何となくニュアンスが伝わったでしょうか。さんまさんはよく笑って話を引き出すのが上手いね。