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高梨臨ちゃんのファンです

芝居は私の一部。ひとつでもいい作品に巡り合いたい

芝居は私の一部。ひとつでもいい作品に巡り合いたい

 

事務所のインタビュー。ドラマもいよいよ来週スタートですね。

 

 

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2013年4月15日更新

 

昨年、カンヌ国際映画祭出品作『ライク・サムワン・イン・ラブ』で主演を務め、海外からも注目を集めている女優・高梨臨。この春スタートのドラマ『放課後グルーヴ』で、連続ドラマ初主演が決定! 元ヤンキーの体育教師、桐生真琴を演じる。果たしてどんな学園ドラマになるのか。撮影前のリハーサル中に意気込みを聞いた。

 

芝居は私の一部。ひとつでもいい作品に巡り合いたい

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── 4月22日スタートのドラマ『放課後グルーヴ』では中学校の教師役に挑戦。「パワーがあふれている」という生徒役の子どもたちを見ていると、自分の中学時代がよみがえってくるという。

 

「教師役は一度、回想シーンで経験していますがほんの少しだけだったので初挑戦の気持ちでいます。生徒とどう接していけばいいのか、最初はコミュニケーションをとるよりも観察していましたね。楽しそうに話をしたり、キャーキャー騒いでいたり、そんな光景を見ていると私のころと変わらないんだなって。中学時代の私はバトミントンや駅伝の部活に励んでいて、勉強も好きでしたね。自分で言うのはちょっと恥ずかしいけれど、けっこう真面目な生徒だったと思います。男の子みたいにサバサバしていたので、モテからはほど遠かったんですけど(笑)」

 

── ほぼ初めての教師役に加え、ドラマのテーマのひとつである「ダンス」にも挑戦。スポーツは得意という高梨も、苦戦中!?

 

「体を動かすのは好きなので楽しいのですが、一緒に踊る生徒たちとの若さの違いで(笑)。先日もリハーサルがあって通しで踊ったのですが、次の日は筋肉痛でした。設定ではダンスが不得意な体育教師なので、そこは安心しています。教師役に対しては、生徒との距離感をうまくとれたらいいなと思っているところ。普段は、誰かについていきたいタイプなので、役とはいえ自分が教師になるなんてと若干戸惑いはあります。また、主演という重責もありますし。ベテラン俳優さんのなかでの主演であれば、胸を借りするつもりで頼りながらということができますが、そうはいかないですからね。ドラマが初めての子たちもいますから、芝居の面だけでなくそれ以外の場面でもケアしていけたらとは思っています」

 

── 新人と呼ばれる時期は過ぎ、キャリアを積んで海外でも注目を浴びるようになった高梨。スカウトされて芸能界に入り、時には辞めたいと思ったこともあったそう。

 

「中学生くらいから漠然とアイドルに憧れを抱いていましたが、まさか自分が女優になるなんて思ってもみませんでした。お芝居をはじめたころは何回もやめようかなと思っていましたが、いつしか撮影がないと何をしていいのかわからなくなってしまったんです。役が何かあればそのことを常に考えていて、何もないとどうしようって。今では、女優という仕事をしているからこそ、私があるんだと思えるんです。芝居が私の一部になっているみたいです」

 

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── 昨年、カンヌ国際映画祭に主演映画が出品されたことも女優人生に大きな影響を及ぼした。

 

「環境が一気に変わりましたね。もともと海外の作品は好きで見ていましたが、出るなんて想像もつかなくて。でも、カンヌに行ったことで視野が広がって挑戦したい意欲が出てきました。まずは英語が話せないといけないと、英語を勉強しはじめたんです。もちろん海外にこだわるのではなく、ひとつでも多くいい作品と出会いたいという気持ちでいます。その作品のひとつに海外の作品があったらいいなと思うんです」

 

── 視野を広げることはプライベートでも実践中。最近ハマっているのが将棋!

 

NHKの将棋杯を見たことがきっかけです。勝負に勝っても喜ぶわけでもなく、真剣な表情を見て、何だろうこれはと興味がわいてきたんです。そこから羽生善治棋士の本を買って読みすっかりハマってしまいました、将棋と羽生さんに(笑)。いつか羽生さんと将棋を指したいんです。それが無理なら対談だけでも…。今は、羽生さんとお会いできるのを夢見て勉強中です。撮影の合間でもできますし、いいリフレッシュになるんですよ。脳の活性化に役立っていると思います。いつか夢が叶うといいな~」

 

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── キラキラとした目で羽生さんを語る高梨。もちろんドラマに対してもその目は輝いていた。

 

「あの脚本がどう形になるのかワクワクしています。飯塚監督は現場で色々と味つけしていくそうなので、柔軟に対応できるよう“セリフは考えなくても出てくる”くらいに頭に入れて臨みたいと思います。今までの学園ドラマとは違い、教室のシーンも少ないですし、起こる問題も学校外でのことが多くて(笑)。深夜枠だからこそできる、突飛なお話でもあるので気軽に見て楽しんでもらえたらいいですね。演じる桐生真琴もこれまでの私のイメージとは異なると思うんです。こんな役もできるんだっていうところも見せていきたいです。ちょっと憂うつな月曜の深夜に笑ってもらえたらいいかな」

 

 

 

Writing:岩淵美樹