先週からの続き。爆発が起こって、それぞれダメージを負うシンケンジャー。気がついた源太の目に飛び込んだのは倒れている十臓。
(源太「死んでは…ないよなぁ」)
十臓を見て、
(源太「今なら倒せる! こいつを倒せば地獄がこの世に出てくることはねぇ。それに丈ちゃんが命張って戦う必要もなくなる」)
アクマロの言葉を思い出す。
(源太「家族…こいつにも…けど…放っておけばいつか丈ちゃんが…その上地獄まで…でも!」)
源太、スシチェンジャーを持って身構えていたが
(源太「おい、いいのかよ…いいのか?!」)
倒れている十臓の前から立ち去る…オープニング
志葉邸
彦馬と丈瑠達は地図を見、源太は少し離れた場所に座っている。
彦馬「殿、六つの地点を確認いたしましたが、正体不明の噴出は止まらず、かなりの被害が…このまま地獄が地上に現れたらどれ程のことになるか」
千明「何とか止める方法ねぇのかよ」
はっとする源太
丈瑠「あるとすれば十臓だ。アクマロが言ってた通りなら奴が裏正を使わなければ済む話になる」
茉子「確かに。ただ裏正にあんな事情があったとなると…」
流ノ介「本当なんでしょうか、家族とは」
丈瑠「テンゲン寺に墓があった。一族に外道に落ちた人間がいたせいで名前も入ってなかった」
ことは「家族のためって言われたらやっぱり協力するやんな」
丈瑠「止めるしかない。どんな事情があってもな」
源太「すまねぇ」
千明「え? なんだよ、いきなり」
源太「俺、さっき十臓倒せたのにわざと見逃した」
驚く5人
源太「ケガしてるみてぇだったし、俺一人で何とかできたかもしれねぇんだ。なのにあいつの家族とか考えてたら…でもそのせいでたくさんの人が危険にさらされたまんまだ。丈ちゃん、またあいつと…すまねぇ」
千明「…しょうが…ねぇよ」
源太「しょうがなくねぇ。甘ぇんだよ、俺は。生まれついての侍じゃねぇってのもこういうところかもしれねぇ」
千明「源ちゃん」
流ノ介「確かにな。甘すぎた。十臓をやる絶好の機会だったのは確かだ」
千明「おい、かもしんねぇけど、源ちゃんにそんな卑怯なことできるかっての」
流ノ介「それでこの世が護れるんだぞ。それが侍としての覚悟だ」
千明「源ちゃんにはないっつうのかよ」
流ノ介「今回はそう言わざるを得ない」
千明「お前なぁ!」
丈瑠「よせ!」
茉子「わたしも薄皮太夫のときに迷ったから分かる。でも…」
源太「戦わなきゃなんねぇんだよな。ホントに悪かった」頭を下げて出て行く
茉子「源太…」
テンゲン寺の墓の前。
十臓は自分が外道に落ちたときのことを思い出していた。病気で余命が短いのに人斬りをやめられない十臓。それを止めようとした妻をアクマロが手に掛け、裏正を作り、十臓に手渡していた。怖ぇ。
夜。屋台に戻って来た源太。もみの木を見る。
源太「侍がクリスマスじゃねぇよ…やっぱり俺は寿司屋か!」
ダイゴヨウ「親分、あったりまえじゃないですか」
源太「うるせぇ」
翌日。奥座敷
千明「なに、どこ行くんだよ」
流ノ介「どこでもいいだろ」
千明「もしかして…お前も源ちゃんのとこ?」
流ノ介「…」
千明「やっぱ気になってんじゃん」
流ノ介「(咳払いをして)当然だ」
奥から見ていた丈瑠や、茉子とことはも笑みがこぼれる。そこにダイゴヨウが乱入。十臓の責任を取ると言って、一人で行ってしまったらしい。その時スキマセンサーが鳴る。丈瑠は茉子とことはを連れ、アクマロの元へ。流ノ介と千明は源太の元へ向かうよう指示する。
アクマロの術は順調に進んでいる様子。
テンゲン寺から出てくる十臓を待ち構えていた源太。
十臓「寿司屋…何しに来た?」
源太「行くのか? アクマロの言う通り、裏正で地獄を」
十臓「止めたいのか。ならばなぜあのとき止めなかった」
源太「俺が…寿司屋だから」
十臓「面白いと思っていたが、本当に面白いな」
アクマロの元に、丈瑠、茉子、ことは、ダイゴヨウがやってくる。アクマロの攻撃に変身して戦う。
サカナマルを鞘から出そうとしている源太を発見する流ノ介と千明。だが、源太は十臓の前に跪く。
源太「俺はやっぱり侍になりきれねぇ。外道衆は許せねぇけど家族の魂救いてぇって奴をどうしても剣で止められない」
千明「源ちゃん…」
源太「だから…だから頼むしかねぇ。裏正を諦めてくれ。この通りだ、頼む!」土下座
十臓「そうだな。確かにお前は侍には向いていない。寿司を握っている方が似合いだ」
刀を振り下ろす。飛び散る火花。流ノ介と千明が止めていた。
千明「うちの6人目が何だって?」
流ノ介「我々はこの男ほど人がよくない。遠慮なく力づくで行くぞ」
殺陣がきれいなんだよ
十臓「下らん」3人の前から立ち去る
千明「あいつ行く気だ。早く追いかけようぜ」
流ノ介「源太」サカナマルを差し出す
源太「情けねぇ。考えた挙句、俺はこんなに甘い」
千明「それでこそ源ちゃんだろ。かっこよかったよ」
流ノ介「私にはとてもできない。源太、多分お前のような侍が私達には必要なんだ。殿達もきっとそう思ってる」
千明「行こうぜ。地獄なんかこの世に出してたまるかよ」
源太、力強く頷く…うわ、濃いAパート。
ナナシ連中と戦う丈瑠達。そこに十臓が。十臓はアクマロから手渡された裏正をじっと見つめる。丈瑠達は何とか止めようとするが、アクマロに攻撃を受け、変身解除される。十臓はくるりと回転してアクマロを斬った。
アクマロ「十臓さん、なぜ」
十臓「裏正の正体など初めて見たときから気付いていた」
アクマロ「では、家族と知りながら200年も裏正で人を…」
十臓「外道に落ちるとはそういうことだ。もはやこいつも一蓮托生」
さらにとどめを刺し
十臓「元の切れ味だ。礼を言っておこうか」
十臓の行動が理解できない丈瑠達。
薄皮太夫「アクマロ、人でないお前が人の情を頼みにしたのが失敗だったな」
アクマロ「十臓さん、あんたさんこそ本当の外道でござりまする」
十臓「だとすれば俺にやらせても無駄だったというわけだ」
十臓はアクマロの二百年の野望を阻止する。自棄になり暴れるアクマロと戦うシンケンジャー。十臓に傷を負わされていたこともあり、一の目は割とあっさり。シンケンオー、モウギュウダイオー、ダイカイオー、ダイゴヨウで応戦…クリスマスだね。最終的にサムライハオーに恐竜折神でアクマロを撃破。今までの物をぜーんぶ出してきたんだね。顔がずれるアクマロの顔が怖いよー。
帰り道。一人遅れて歩く源太。
源太「外道衆…か…」
丈瑠「倒さなきゃいけないんだ、俺達が」
源太「あぁ」
夕陽を見る6人
クリスマスツリーを飾りつける丈瑠達。
「メリークリスマス!」
VS映画の総集編エンディングが懐かしい。
あー、ついについに次は…リアルタイムだとここから2週開いたから相当やきもきしてました。ネタばれは知ってたけど^_^;でもやっぱり文章だけだと分からない部分も多くて。十臓が外道衆以上に外道であったと。萌え場面ばっかり探してると、こういう回ってすごい熱くて内容濃いのに意外と見返してないということがよく分かりました。