奥座敷に地図が広げられている。
千明「話があるって何? この地図がどうかしたの?」
彦馬「いや、実は先日アクマロが現れた同じ場所に再び外道衆が現れたのが気になってな…」
茉子「あ、クロイワ海岸でしたよね?」
彦馬「そうだ。なぜ2度狙ったのか。考えるに1度目は薄皮太夫やドウコクと争ったことからして失敗だったのでは、と」
流ノ介「それで同じ場所にアヤカシを送りこみ人を飢えさせた」
ことは「でも1度目ってそんなことしてへんかったような」
丈瑠「つまり方法ではなくて場所が重要ってことか」
彦馬「おそらく。で、外道衆が襲った場所でアクマロが現れた後の場所を拾い出してみると、最初に現れた場所。無差別に人を襲った数々の街。鷹白学院。クサレ外道衆の襲った病院。角笛の山。子供達を集めた廃工場。住民を操った旗上島。そしてクロイワ海岸」
ことは「バラバラや」
彦馬「うん。だが、アクマロ自身が現れたまたは絡んでいたと思われる場所を残してみると…」
流ノ介「全て直線上に」
源太「なんつうかこの世を真っ二つって感じだな」
彦馬「殿」
六門船
アクマロ「打ち込んで来た楔もあとひとつ…」
アクマロはツボトグロというアヤカシを呼び出す。
アクマロ「われの望みもようやく…」不気味な笑い…オープニング。
丈瑠「この並びは偶然かもしれない。でも気になることは確かだ」
茉子「うん。でも偶然じゃないとしたら何の意味があるのか…そこが問題よね」
彦馬「殿。とりあえず過去の資料を調べてみては。手掛かりが見つかれば儲けもの。手をこまねいているよりはましかと」
流ノ介「なるほど。みんなで調べればこれくらいすぐに」
資料を読みだす丈瑠達。
源太「どれどれ。俺も、っと…ん? 千明、お前こんなん読めんのか?」
千明「ん、まぁ何とかね。苦手だけど」
源太「何だかんだいってやっぱ侍だなぁ。魚の名前なら読めんだけどなぁ」
千明「いいじゃん。別にこんなの読めなくても問題ねぇし」
丈瑠「…源太」
源太「悪ぃ。俺ダメだ。昼飯用に寿司でも握ってくるわ」
ことは「ありがとう。楽しみにして頑張る」
流ノ介「私のは分かってるだろうねぇ」
源太「ビントロ…ですね? じゃあな」
茉子「忘れてたね。源太が侍の教育受けてなかったってこと」
ことは「気にしはったかな」
流ノ介「大丈夫だ。これくらいで凹む奴じゃないだろう」
丈瑠「まぁな」
源太「やっぱ侍育ちってのは違うなぁ。ま、しょうがねぇ。俺は生まれついての寿司屋だ」
屋台に着くとダイゴヨウがもみの木が届いたことを知らせてくれる。源太が丈瑠達のためにクリスマス用に用意したものだった。
アクマロのたくらみに気付くシタリ。
アクマロは十臓の墓から直した裏正を取り出す。
スキマセンサーが鳴る。クモン町は先程の直線上にあった。ツボトグロの元に最初に駆け付けたのは源太。丈瑠達も加わり、ナナシを倒しているところにアクマロまで現れる。
丈瑠は茉子とことはを連れツボトグロを追い、源太、流ノ介、千明はアクマロに応戦。…Aパート。
アクマロと戦う流ノ介達の元に十臓がやってきた。アクマロは、外道に生まれたがために決して行けないあの世に憧れがあった。地獄を知ること。人の世では味わえぬ、極上の嘆きと苦しみを見たい、感じたいと思い、裏見がんどう返しの術をかけていた。
丈瑠達は一の目を倒し、二の目戦。3人でのロボ戦なので茉子が兜、ことはが舵木折神、丈瑠は虎折神を使った。最後はダイカイシンケンオーでとどめをさす。しかし、最後の楔は打ち込まれた。
アクマロは直した裏正を十臓に手渡そうとする。人と外道の隙間にいる十臓にしか地獄の隙間を斬り裂けない。裏正は十臓の家族で作られていた。
楔から爆発が起こって、みんな倒れて終わり…最後雑になるなよ。
あー、これで来週まで待つのか。リアルタイムと一緒だな。で、来週が年末年始分だね。うわー、あの回だ。今週は侍ではない源太が描かれたけど、これが後々泣けるのね。