千明・ことは「うわぁ~」
千明「なぁ熊折神と猿折神見なかった?」寝起きの千明かわいいなぁ。
ことは「起きたらいてへんくて」
丈瑠「やっぱりお前達もか」
千明・ことは「え?」
ことは「やっぱりって…」
茉子「わたし達も同じ。折神みんないなくなってるの」
千明「何それ? どういうこと?」
流ノ介「分からん。泥棒ってことはないと思うが」
そこに彦馬がやってくる。
彦馬「これは…殿!」
見知らぬ少年が折神達と眠っていた。
丈瑠「誰だ?」
彦馬「見ない顔ですな」
千明「つか何で折神達と一緒にいるの?」
流ノ介「おい、どっから入った! 起きろー!」
起こされて驚いて流ノ介と頭突きをする少年。折神は元の持ち主へ。
茉子「大丈夫? そこで何してるの?」
少年「あ、俺、志葉の殿様に会いに来たんだけど」
丈瑠「?」
流ノ介「イヤ、会いに来たと気軽に言われてもだな」
千明「あぁお前誰?」
少年「榊原ヒロ。角笛の山から来た」
彦馬「角笛の山? ではあの牛折神の」
ヒロ「うん」
丈瑠「牛折神?」…ここでオープニング。
アクマロが山から景色を見渡す。何かの封印を解こうとしている。ハッポウズというアヤカシを使って封印を解ける者を探させる。もっと手駒があれば…と思うアクマロ。
海辺の岩場には折れた裏正が刺さっている。
奥座敷。ご飯を食べるヒロ。
ヒロ「おかわり」
茉子「ヒロくん…だっけ。ずいぶんお腹空いてたんだね」
ヒロ「財布落とした」
千明「ありがちですねぇ~。お前さぁ家出だろ」
ヒロ「…」
千明「やっぱなぁ~」
ことは「そんなあかんわ。おうちの人心配してはんで」
ヒロ「別に」
彦馬「殿、ありましたぞ。牛折神の資料が」
資料を広げる
彦馬「300年よりさらに昔、モヂカラ発祥の地ともいえる角笛の山の者によってつくられた、とのことでございます」
流ノ介「つまり、折神の元祖ですか」
彦馬「うん。ちなみに志葉家も元をたどればこの山の出だという話もある。で、その牛折神ですが…偶然のような形でできたものらしく、そのとてつもない力を誰も制御できず暴走してしまったとか。何とか封印だけはしたものの以来禁断の折神として角笛の山で祭られております」
千明「今も?」
彦馬「うん、今もだ。封印を護る一族によってな。具体的な場所もその一族しか知らない。性は代々榊原と」
茉子「榊原ヒロ」
流ノ介「つまり代々牛折神が暴れないように見張っている一族」
ヒロ「牛折神は暴れないよ。他の折神達と同じようにシンケンジャーと戦える」
丈瑠にディスクを差し出す。
ヒロ「俺が作った牛折神のディスク。これを渡したくて来たんだ。これを使えば牛折神は暴走しないよ。俺が封印を解くから殿様は…」
丈瑠「なぜ暴れないって分かる」
ヒロ「それは…分かるから分かる」
丈瑠「そんな程度じゃ使うわけにはいかないな。封印を解いてダメだったでは遅すぎる」
ヒロ「絶対大丈夫だって。信用してよ」
丈瑠「家出して人の家に忍び込んできた奴をか」
ヒロ「…なんだよ、うちのじいちゃんとおんなじだな。昔の言い伝えばっかり信じて怖がってる。シンケンジャーもダメだな」
千明「おうおうおう言ってくれるねぇ」
スキマセンサーが鳴る。
ハッポウズが高校生を襲う。そこに来た丈瑠達。源太も加勢に来るが、ハッポウズに逃げられてしまった。高校生が持っていた財布はヒロの財布であり、ハッポウズが何かしら理由があってヒロを狙っているらしい。
源太の屋台に連れて行って、ヒロに寿司を食べさせ、源太の作った折神やダイゴヨウを見せる。
流ノ介「ヒロが外道衆から狙われる理由となると…」
茉子「牛折神のことを知ってるってことかもね」
千明「マジで? それやばいんじゃねぇ?」
ことは「とにかく外に出たら危ないわ。一度屋敷に…」
丈瑠「イヤ、どうせなら家に帰ってもらおう」
ヒロ「え?」
丈瑠「牛折神についてちょっと興味が出てきたしな」
ヒロ「やだ! 絶対帰んないからな」
流ノ介と千明で捕まえてヒロの家へ
流ノ介「すみません、榊原藤次さんですよね」
藤次「他に誰かいるか」
流ノ介「あ、お仕事中すみません。こちらは志葉家当主の…」
藤次「ヒロ! 何をこそこそ隠れておる。勝手にどこ行ってた」
ヒロ「じいちゃんが全然俺の話聞いてくれないから殿様のとこに」
藤次「牛折神はダメだとあれだけ言ったろうが」
ヒロ「やってみなくちゃわかんないよ。封印解いてみようよ」
藤次「バカ! 牛折神が暴れたら街の一つや二つ簡単に蹴散らされてしまうんだぞ」
ヒロ「でも俺のディスクは絶対」
藤次「絶対などあるか。二度と牛折神に関わるな。いいな」
ヒロ「何だよ。うるさいんだよ、ガミガミじじい。だから戻りたくなかったんだ」
藤次「だったら戻ってくるな! 戻っておいてイヤとか見苦しい」
ヒロ「わかったよ。戻んないよ」走っていくヒロ
茉子「ヒロくん」
藤次「構わんでいい」
丈瑠「源太、頼む」
源太「分かった」ヒロの後を追う源太
藤次「志葉家当主といったな。あぁあんたが今の…。悪いが榊原家は侍ってわけじゃないんでな。殿様の礼儀なんてものは知らん」
丈瑠「俺もそんなことはどうでもいいです。牛折神について話を聞きたいんですが」
藤次「話すことなんてない」
山の中を歩くヒロの後をつけるハッポウズ…でAパート終了。
家の中に入っていく藤次の後に丈瑠達もついていく。
丈瑠「牛折神は今でも動かせるんですか?」
茉子「ヒロくんがディスクを使えば暴走しないって」
藤次「そんな口車に乗ってのこのこやってきたんだとしたら、とんだバカ殿様だな」
流ノ介「バカと…ちょっと!」こっそり笑う千明
ことは「流さん!」
藤次「牛折神は危険だ。だから封印されてる。それだけだ」
丈瑠「じゃあどうしてヒロはあんなにこだわるんですか?」
藤次「知らん」
茉子「そう簡単に話してくれる相手じゃないみたいね」
ふと仏壇にある写真が目に入る丈瑠。
ヒロを探す源太。牛折神が封印されている場所に辿り着いたヒロを襲うハッポウズ。封印された洞窟に逃げ、祠の前で門のモヂカラ(ショドウフォンではない筆で書いてます)で封印を解くヒロ。
地鳴りが起こり、藤次は封印が解かれたことに気付く。暴れまわる牛折神。ヒロはディスクをはめて動きを止めようとするが、暴走が止まらない牛折神。ハッポウズが大ナナシ連中を呼び出し、牛折神と戦わせるが相手にならない。シンケンオーとダイカイオーで大ナナシ連中と応戦し、牛折神も止めようとするが、ヒロは気を失い、シンケンオーを振り切って逃げてしまう。
先程の海辺の折れた裏正を手にする薄皮太夫。続く。
ナレーションで牛折神を敵も味方もなく暴走するって言ってたけどリュウさんみたい。
恐竜も牛折神も実はそんなに見返さない回だったから、結構久々なのでいっぱいセリフ起こしをしてしまいました。ヒロってちょっとシオンっぽい顔してるなぁ。