前週のおさらいから十臓と丈瑠、源太の前にナナシ達が現れ…オープニング。
太夫「新左…」茉子達に目もくれず三味線を抱え去っていく。
それを見送る茉子、苦しむことはに
茉子「ことは、しっかりして!」
ことは「こんなん全然平気やし」
一方、水切れでユメバクラに逃げられる流ノ介達。
そして
十臓「なぜこうも邪魔が入るかなぁ」
ナナシを斬りまくる十臓。
十臓「寿司屋。お前に免じて1日待とう。寿司が食えなくなるのは惜しい。明日だ。場所はカンナ岬。俺もこいつも飢えてきている。お前が来なければ適当に人を斬らねばならん。10人や20人で足りるかどうか」
源太「てめぇ脅しかよ、汚ねぇぞ!」
六門船。酒を飲むドウコクの元に現れるユメバクラ。
夕方の志葉邸。台所で料理本とエプロンを抱え、薄皮太夫の「何とぬるい」という言葉を思い出す茉子。料理本とエプロンを捨てたところを彦馬に見られる。
彦馬「何をしておる。それはお前の…」
茉子「いいんです。これくらいしないと甘さが抜けないから」
彦馬「甘さ」
茉子「わたし今日の戦いのなかで一瞬迷ったんです。薄皮太夫と戦うこと。そのせいでことはが…」
彦馬「迷った…お前が見たという薄皮太夫の夢のせいか?」
茉子「わたし夢の中で彼女の心のそばにいて、だから外道に落ちるなんて理解できないと思ってたのに」
薄皮の過去
茉子「でも迷ってたら護れるものも護れない。だからもう一度侍としてきっちり覚悟決めないと」
彦馬「…」
夜の奥座敷
流ノ介「明日の十臓との戦い一人で行かれるなんてありえません。絶対やめていただきます」
丈瑠「もう決めたことだ。奴にも行くと言ったしな」
流ノ介「ですから我々も一緒に。全員で戦いましょう」
丈瑠「お前なぁ。俺一人じゃなきゃ奴が出てこないだろう」
流ノ介「いいじゃないですか。は、それいいな。戦いが避けられる。素晴らしい。殿、我々の使命はこの世を護ること。意味のない戦いはするべきでありません」
源太「なるほどなぁ。流ノ介もいいこと言うじゃねぇか」
ことは「でも戦わへんかったら人を襲うって」
源太「それ! 問題はそれだ。やっぱダメだな」
流ノ介「何がだ。我々で十臓を止めればいいだけのことだ」
丈瑠「どこで襲うか分からないんだぞ。確実に止められるのか?」
流ノ介「それは…そうですがやっぱり反対です」
丈瑠「お前も分からない奴だな」
流ノ介「分かりません。いざとなれば腕尽くでも」
丈瑠「何ぃ?」
千明「おい! あんま熱くなんなよ」
源太「いやぁ~難しい。これはどっちが…」
茉子「丈瑠しか戦えないのなら行くべきだと思う」
流ノ介「茉子…お前までなんてことを」
彦馬「流ノ介。お前の言うことは分かる。が、十臓を放っておけん」
一同無言
丈瑠「この話は終わりだ」
流ノ介「殿、まだ終わってません。殿!」丈瑠の後を追うが、奥に引っ込んでしまう。
源太が知恵熱を出して倒れる。
森の中で三味線を抱えた薄皮太夫に遭遇する十臓。
太夫「そんなに離れたいのか、わちきから。それもいいかもしれんな。数百年ぶりに気持ちも晴れる」
十臓「ほーう、それはまた」
太夫「十臓!」
十臓「外道に落ちるほどの未練。たかが数百年で晴れるのかと」
太夫「何ぃ。お前も望んでいることだろう。聞いたぞ、バラバラになって消えてしまいたいと」
十臓笑う
太夫「何がおかしい!」
十臓「それは俺の欲望だ。そこまで斬り合ってようやく満たされるかどうかの。誰がきれいに消えたいものか」
太夫「…」
十臓「案外と素直だな」
太夫「未練…そうだったな。永遠にお前たちの魂を結ばせまいと。手放してなるものか消えてなるものか。はぐれ外道と蔑まされようとこの身も。永遠に苦しめ、新左」
夜の志葉邸。庭で稽古する丈瑠。
丈瑠を見守る流ノ介
丈瑠「お前もくどいな、流ノ介。どうしてだ? 危険な戦いなら今までにもあった」
流ノ介「その危険に簡単に飛び込みすぎなんです、殿は」
丈瑠「別に簡単じゃないだろ」
流ノ介「簡単です。お守りしようとしているのに肝心の殿が自分の命に無頓着では正直頭に来ます」
丈瑠「十臓と戦えるのは俺だけだ。それに志葉家当主じゃなくてただの侍としての俺が戦いたいと思っている」
千明「もうやるしかねぇよ。丈瑠なら十臓なんかに負けねぇ。そう信じるしかねぇ」
ことは「うん」
千明「けど姐さんは反対するかと思ったな~。意外」
茉子「倒さなきゃいけないんだから迷う必要ないでしょ」
自室(?)でじっと考え込む流ノ介…Aパート終了
翌朝。志葉家を出ていく丈瑠。みんなの顔を見るんだけど、茉子だけ頷きもせず見つめてる。
流ノ介「殿、一晩考えたのですが、やはりここはお止めするしか」
丈瑠「流ノ介」
流ノ介「イヤしかし家臣としてではなく、私もただの侍の一人としてなら無理矢理納得できないことはなくもないことはないかと…」
千明「どっちだよ」
丈瑠「お前らしいな」
スキマセンサーが鳴る。海堂(←十臓役の唐橋さんが555で演じた役名)町にユメバクラが現れる。
流ノ介「殿、決めたことです。アヤカシの方は私達にお任せを。ただの侍としての私が腕が鳴ると。殿、必ずお帰り下さい」
丈瑠「あぁ、お前達もな」
ここでまた一人一人の顔が映るんだけど、ここでもまた茉子は頷かない。丈瑠は流ノ介にインロウマルを託し、十臓の元へ。
ユメバクラの元へ現れた5人。流ノ介が真ん中だー。シンケンは銃もないし、蹴りもないからアクション的にはバリエーションが少ない? いやいや、そんなことは。かっこいいんだよなぁ。
十臓「ようやくだな。分かっていた。お前なら来ると」
丈瑠「いくつか借りがある。これで一つ返した」
十臓「十分だ」
変身して戦う。
ユメバクラと戦う5人。ユメバクラ、意外と強いな。初スーパーシンケンブルーか。
ユメバクラ「変なもん着ても無駄だ」といいつつ一の目撃破。ダイカイシンケンオーでロボ戦。
十臓「思った通り面白い。戦うほど手ごたえが増す」
海での殺陣って大変そう。
一方、ロボ戦でも苦戦。
流ノ介「勝って帰る。殿との約束だ」かっこいいなぁ~。イカテンクウバスターで二の目も撃破。
茉子「丈瑠は…?!」
十臓「この肌の泡立ち、いつぶりか」
十臓に技と斬らせて、斬る。十臓は崖から落ちて行きました。
丈瑠「勝った…」
志葉邸
ケガを負った丈瑠にインロウマルを返す流ノ介。ここでもまだ茉子の笑顔は複雑そう。そこに源太が寿司を持ってくる。
源太「これが伝説のミシュラン寿司だ」
千明「源ちゃん、あれは夢なんだよ」
源太「こまけぇことはいいんだよ」
ことは「でも夢は大きいほうがええわ。きっと叶うし」
ことはに抱きつこうとするがかわされる源太。
茉子も寿司を食べようとしたとき目の前に差し出されたのは料理本とエプロン。
茉子「これは…」
彦馬「覚悟をするのはいい。しかしな、少しくらい余裕がなければ外道衆と一緒だ」
茉子「…はい」やっと心からの笑顔を見せる茉子。
う~ん、やっぱりちょっと切ないな。薄皮太夫の過去は今後の資料(?)のために彦馬以下みんな話を聞いたのかもしれない…それも彦馬さんだけなのかな? でも茉子がそのとき何を思ったのかは彦馬さんしか知らない。丈瑠もいっぱいいっぱいだしな。茉子が悩みを打ち明けるなんて最後の最後までなかったしね。そこが茉子のいいところと言えばそうなんだろうけど、(彦馬さん以外でも)誰か察してやれ、男性陣!と思わなくもなくはない。