志葉邸
彦馬「殿ー! 一大事にございますー!」
彦馬に耳打ちされた丈瑠「何?!」湯呑を取り落とす。
丈瑠「茉子が?!」
茉子が台所で料理を作り始めている。ニコニコ眺めることは。
丈瑠「最大の危機だ…!」…でオープニング。
六門船。酔っ払いドウコク。ネクタイを頭に巻いたサラリーマンみたい。
志葉家の奥座敷。必死に腹を減らそうとする流ノ介と千明。茉子の魅力を語ることは。
ことは「茉子ちゃんやったらうちがお嫁さんにしたいくらいやわ」
流ノ介「それは無理だぞ」
ことは「だってこの間も…お姉ちゃんの夢見たら急に寂しくなって笛吹いてたんやけど、ちょっと涙出そうになってしもて」
庭で笛を吹いていたことは。縁側には茉子が立っていた。
ことは「あ、茉子ちゃんごめん。うるさかった?」
茉子「ううん」ことはをそっと抱きしめる。
ことは「何で? うち別に…」
茉子「内緒にしておくから泣いても大丈夫」
ことは「茉子ちゃんにギュッとされると元気になる」
話を聞いて真剣な顔をして頷く流ノ介
ことは「ホンマに」
丈瑠「お前には姉さんみたいなもんだな」
ことは「はい! 優しいし強いし、憧れっていうか尊敬してます」
買い物帰りの茉子。泣いている子供を発見する。白鬼子を連れてる母親。子供の目には自分の子供に見えているらしい。白鬼子を生み出していたナキナキテと戦うシンケンジャー。だが、男性陣は赤鬼子にとり付かれてしまう。泣くとますます重くなる赤鬼子に男性陣は苦戦。ナキナキテは水切れで一旦引きあげていった。
親に置き去りにされた子供たちの元に向かう茉子とことは。亀の着ぐるみと猿の着ぐるみを着て子供たちを励ます。子供たちと遊んでいた茉子だがお腹を押さえて退出してしまう。Aパート終了。
ことは「茉子ちゃん? 茉子ちゃん! どうしたん?」
茉子「何でもない」お腹に血がにじんでいる。
ことは「ケガしてんの? あのとき…何で言ってくれへんの? あんなに動いたりして」
茉子「大丈夫、大丈夫。先、戻ってて。わたしもすぐ行くから」
ことは「茉子ちゃん…大丈夫と違うよ」
茉子「大丈夫だよ」
ことは「でも…もうちょっと休も。みんな元気になったし」
茉子「あぁいうのやりたかったな」
ことは「え?」
茉子「ホラ小さい頃から侍の稽古ばっかりだったでしょ。女の子らしい遊びできなくて。お母さんごっことかお嫁さんごっことかすごい憧れてた。似合わないって思ってるでしょ」
ことは「全然。茉子ちゃんの夢やんか。お嫁さんとか。」
茉子「何でかなぁ、どうしてか思っちゃうんだよね。普通にお嫁さんになって普通にお母さんになりたいなぁって」
ことは「茉子ちゃんやったらなれるわ」
茉子「実はそのつもり。でも時々こういうときはちょっとね。ダメかなぁって…もし戦いに勝てなかったら」
ことは「茉子ちゃん…」
茉子「なんてね。ちょっと弱気すぎか」
ことは「そういう風に思うことあるんや」
茉子「ないない! 今のウソ。さて次は何して遊…」ことはが抱きしめる。
茉子「ことは」
ことは「たまには茉子ちゃんのことギュッとしてもええやんな。今まで頼ってばっかりでごめんな」
茉子涙を浮かべる。
ナキナキテ登場。女子で戦いを始める。男性陣は変身もままならない。2人のモヂカラを合わせて攻撃をして、一の目を倒すと赤鬼子が消えて、全員でナキナキテを倒す。
奥座敷。茉子の料理を恐る恐る食べる男性陣。黒子に手伝ってもらったためにメインのハンバーグはおいしく出来ていたが、付け合わせは茉子の味付け。知らずに食べて倒れる丈瑠。
あぁー! 好きだぁー!! この話。女子回はもう一回くらいやって欲しかったな。茉子とことはで1回。茉子とことはと姫で1回。
家庭や家族に強い憧れを持っている茉子。でもまだこの頃は茉子の過去を知らないからちょっと分かり辛くはあるんだよね。三十四幕の後に見るとまた、ね。